ドロッポ医=医局非所属&フリーランスの医師は「使えない」とバイト先に思われる理由



どうも、Castella (カステラ女王様 @Rainha_Castella )です。普段は医師免許持ってることも忘れて、優雅で怠惰な隠居生活していますが、一時帰国の際(ハウステンボスに行くとき以外)は、ちょこちょこ医者バイト(主に健康診断)やってます。

医師は、勤務医や医局からの派遣といった働き方がメインストリームで、医局には以前ほどの力はない。。。とは、言っても、この流れから外れてしまうとドロッポ医として、憐れみと蔑みの混ざった視線を向けられることが多いのですが、バイト先である病院や健康診断機関からもだいたい同じ視線を向けられます。これ現実。

女王様
大丈夫! 蔑みの視線くらいじゃ死なないから。涙拭いて、お抹茶でもどうぞ。

今回は、夏休みだけ働く逆キリギリス、ドロッポ医通り越して90%ほど隠居してる私が、「なぜドロッポ医は使えないと思われるのか」と、「ドロッポ医はどう立ち回れば良いのか」についてお話しします。

女王様
ついでに、ワタクシ、企業内診療所で診療バイトand/or健診の時に診察バイトしてくれる医師を探した経験(=雇う側だった経験)もあるので、そちらも話して差し上げてよ。

バイト先が欲しがる医者とは?

ちょっと想像すれば分かると思いますが、彼らも、できれば身元のしっかりしたナイス医師を雇いたいんです。「素敵大学病院のナイス先生が週一回きてくれる」っていうのは、病院内医師にとって刺激になるし、患者さんに向けての宣伝にもなる。この場合は、性格が外道であっても、腕がそこそこあって、身元がしっかりしてれば無問題です。

また、健康診断機関の健診バイトとか、お金のない公立病院の当直バイトも、身元のしっかりした良心的で真面目で素直若者医(研修医のバイトは2004年から禁止になったので、研修医に毛が生えたくらいの医師)を安く雇いたいわけです。この場合は、臨床能力がそこまで高くなくても、周りとうまくやれれば無問題です。
それが行きすぎて、当直バイトしてくれる研修医がいなくなって公立病院と大学病院ががっつり手を組んで、「この大学病院の修練医は、どの科の医師も、(当病院以外に)市立〇〇病院の当直も修練の一環として行う」とかいう、恐ろしい義務を背負わせる職場もあるようですが。

女王様
ああ、よかった、そんな無茶なこという病院に勤務したことなくて。
にゃんこ
修練の一環って便利な言葉だね。

ドロッポ医はどういう場合に雇われるか

ま、これも考えればわかることですが、良い先生とか望ましい医者とかは、平日の真昼間は、自分の病院の勤務で忙しいわけです。当然、素敵病院のナイス医者が真昼間にバイトに行くことはほとんどなく(研究日という名の休みに来てくれることもありますが)、素直修練医は真昼間からバイトなぞせず真面目に修練積むわけです(メイン勤務病院の当直がない時には、当直バイトくらいは行きますが)。

バイト雇う病院も、自前で、バイトじゃなくて普通に勤務医を雇えば済む話なんだけど、医局通して派遣って形じゃないと、医局からの医者全員引き上げとかいうクダラナイ意地悪されたり(医局にも人が足りないんでという大義名分はいくらでもつけられる)、だからといって、医局以外のところから雇うと、ハズレ医者が居座ったりするわけ。

そういうわけで、真昼間、基準を満たすバイト医師が見つかるケースは非常に少なく、患者さん(受診者さん)はいるのに、医者がいない! 間に合わせでいいから医師を探せ! の時に調達するのがドロッポ医=医局非所属&フリーランス医師。

何度も言いますが、これ現実。涙拭いてお抹茶でも飲みましょう。

ドロッポ医がドロッポ医になる理由は、医局に派遣されたブラックな病院に嫌気がさしたとか、医局自体が嫌になったとか、私のように遊ぶ時間が減るくらいなら低収入で時間たっぷりある隠居生活の方がマシとか、色々理由はありますが、ま、大抵使えないと思われてるし、実際、使えないことも多いです。当然ですが、私も普通の病院や健康診断業者にいたら、全然務まりません。年に数日しか働かないので、うまくごまかせている。。。はず。。。ですが。

そうそう、バイト探してるんなら、エージェントは最低3社、できれば5社は並行して走らせましょう。私は主に民間医局を使っていますが、お住いの地域によっては、エムスリーDr. アルなびも良いかも。

こちらの記事もどうぞ。

時々アルバイトする私がオススメする医師バイト紹介業社4選

2017.10.18

使えないと思われてしまう理由その1:態度大きすぎ

医者ヒエラルキー内で、ドロッポ医以下な私に言われたくないでしょうが、ドロッポ医は内心、自分が残念な医者であることをわかっている。。。から? なのかなんなのか、態度大きすぎ/上から目線すぎな医師が多くてげっそり。

卑屈になれって言ってるんじゃないの。もうちょっと、こう、普通でよくね?

特に雇う側の時に、お金払った上になんでこんなに偉そーにされなきゃいけないんだろう。。。と、思うことは、しばしばでした。私がお金払うわけじゃないけどさ。

ま、それでも、企業内診療所に体調悪くてやってくる従業員に、そこそこ親切にしてくれれば、我慢できるんですが、そんな医者が従業員に親切にするわけがないよね、やっぱりね。

使えないと思われてしまう理由その2:遅刻しすぎ、急に休みすぎ

たーのーむーかーらー、遅刻しないで! 遅刻する医者に限って、「Castella先生がいるんだからいいじゃん。なんでCastella先生が自分で診ないの?」とか、言うんだよね。何言ってんの? バカなの死ぬの? 私は今から、パレードショー(職場巡視)とステージショー(安全衛生委員会)があるんだよっ! 連絡なしに休むとか論外だから! 朝、電話の一本もしてくれれば、なんとか体制整えられるものを。。。

あとね、自分が健康診断のバイトするようになって気づいたけど、健康診断のバイトの先生も、遅刻しすぎ。二診体制(診察する医者が二人いて、受診者は空いた方に入る)の時に、遅刻されると(私が)大変だからやめて! それから、一診体制だと、診察が終わるまで受診者さんは帰れないので、健康診断会社のスタッフさん(主にマネージャー)が謝り倒してるわけですよ、遅刻した先生の代わりにね。知ってた? 知らないよね。遅刻しても偉そうだもんね。

ドロッポ医に対する期待度は、ものすごーく低いので、遅刻しないだけで、ものすごーく良い先生扱いになります。これは、私にとっては美味しいけど、遅刻しない程度で良い医師扱いってのも悲しいねぇ。

使えないと思われてしまう理由その3:健診なめすぎ

もちろん、フリー医師や、ちょっと休憩中の医師、ドロッポ医の中にも、優秀な医師がいるのは知ってます。特に最近は、「なんでこんなに優秀な先生がドロッポしてるの?」とか「さぞかし前の勤務病院がブラック職場だったのね。。。」とか「体を壊しちゃったのかしら?」などと、びっくりしたり同情したり勝手な想像しちゃったりすることもあります。

だけど、そうはいっても、やっぱりドロッポ医には「健診なめすぎ」な人が多いんですよ。まあ、雇う側でも「専門科目問わず」とかいう雇い方してるけどね(極端な話、眼科医にも(応募があれば)内科的な健康診断をさせます。眼科のバイトの方が単価が高いので、眼科医が内科健診に流れてくることは滅多にないけど)。

以下、健康診断ツッコミどころ&ヒント。

  • 聴診器当てる健康診断では、心音くらい聞こうか? 聴診器、耳から外れてるよ。
  • 呼吸器音は周囲の音がざわざわしてると無理な時があるけど、心雑音は聞こえるよね? じーちゃんばーちゃんの大動脈弁狭窄症や僧帽弁狭窄症に特徴的な雑音くらい、youtubeで聴いて練習しとこうよ。10%〜20%は雑音あるから!
  • なんでもかんでも白衣高血圧症にしない! 白衣高血圧症ではII音亢進しないからっ!
  • じん肺や有機溶剤健診で何を診たら良いかくらい、事前にチェックしとこうか。。。
  • あとね、先に胸部の聴診して、「胸の音に異常はないけれど、どこかしっかり診て欲しいところがありますか?」と尋ねつつ視診&触診すると効率がよいし、受診者さんもたくさん話してくれるよ。話をしっかり聴いておくと、見落とし減るよ。

(健康診断はナメても)診療をナメすぎな先生はさすがに少ないけど、ドロッポ医が臨床バイトするんなら、医師賠償責任保険には入っといた方がいいと思います。

正しい立ち回りその1;低すぎる期待をちょこっとだけ超えろ!

遅刻すんな!

もうね、誤診しないとか、患者さんや受診者さんに笑顔をとか、そんな高度なことは、ドロッポ医には期待されてないから! 遅刻しないで、患者さん(受診者さん)の話をきちんと聞けば、それだけでドロッポ界では上位10%のエリートだから!

話をきけ!

誤診は、どんなに真面目にどんなに真心込めてどんなにマトモに診察しても、おこるときにはおこってしまうものですが、話をちゃんと聞くことで、その確率は減らせます。

また、誤診してしまった時に「あれだけちゃんと話を聞いてくれて、気になるところは時間をかけて診察してくれたのに、その時は見つからなかった」と患者さん(受診者さん)が感じるのと、「ここがおかしいって言ってるのに、ちらっと診ただけで大丈夫とか言われた」と患者さん(受診者さん)が感じるのでは、その後の自分の運命が違います。

話をきちんと聞くと、誤診する確率は減らせる上に、誤診してしまった時の運命まで変えることができるという、万能ぶり。まさに一粒で二度美味しい。

正しい立ち回りその2:エラソーにしなくていい、だがブラック案件は受けるな

ドロッポ医に限ってなんであんなにエラソーなんだろう。。。と、思うと同時に、ブツブツ言いたくなるような案件を受けておいて、あとで愚痴るのなんでだろうとも思うんですよ。悪条件の案件は、交渉して好条件に変えるか、受けないかの二択しかないでしょ。

エラソーに振舞ったところで、1円もトクしないけど、普通に振舞うだけでドロッポ界の上10%に入ります。

それを積み重ねると、「あの先生が引き受けてくれるんだったら時給+20%」とかの存在になるし、「あの先生はタクシー代が出ない、時給1万円以下の山奥+短時間案件には来てくれないから。頼むだけ時間の無駄。」と、悪条件のものを紹介されることもなくなります。

結局、普通に振る舞いつつ、ブラック案件はニッコリ笑ってバッサリ切り捨てるのが一番お得。ビバ普通!

私的には、なんでもかんでも引き受けて、後からブツブツ言ってる態度悪い遅刻多すぎの医者がいてくれる方が、甘い蜜を吸えるのでありがたいんですけどね。

まとめ

医局制度や医師会の是非はともかく、そこに属していないとドロッポ医として蔑まれるのは、どうあがいても事実。そして、例外はあるものの、その蔑まされきった低すぎる期待すら満たせないドロッポ医は本当に多い。

そうすると、やはりバイト先でも、ドロッポ医を低く評価しがちになります。医局を通してバイト医を紹介してもらう場合と、フリーの医者をバイト医として雇う場合は、全然期待度が違う。

だからこそ、ドロッポ医であるにも関わらず、医局紹介の医者並に遅刻しないとか、エラソーにしないとか、最低限の診断能力があるとかがあれば、バイト先からの信頼は、まるで底引き網漁業のように根こそぎアナタのものになります。っていうか、医局から紹介された医者も、けっこう遅刻するし、けっこうえらそーにするし、自分の科以外に関してはけっこう診断能力ないので、ドロッポ医なのに!」人としてフツーであれば、超良い先生扱い! それだけで目の前に広がるブルーオーシャン。なんてお得なんでしょう!

なりたい人は、そこで勤務医になってもいいし、一生ドロッポ医やりたい(あるいは隠居して年間15日だけ働きたいとかの)場合には、獲得した信頼で、より好条件の案件を掴んでもいいわけです。お・い・し・い・で・す。

ただ、正直、最近は、病院がブラック企業化しすぎて、今までは歯を食いしばって耐えて来た優秀な医師までドロッポ医になっちゃうんで、迷惑してます。優秀な先生はブラックすぎない病院で、のびのびと医者やって、たくさんの人の命を救ってくれた方が、世の中的にも私的にもありがたいんですけどねぇ。ブラック病院に勤務する優秀な先生は、ドロッポ医にならないで、転職してほしいな。

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