【その事務作業、医師がやらなきゃいけない?】医師事務作業補助者について

みなさんこんにちは。大学音楽学部カリヨン学科の合格が決まり、浮かれてTwitterばかりしているカステラ女王様@Rainha_Castellaです。もうすぐ女子大生❤️です。きゅぴりん❤️

入学は9月からですが、教授が「来週から練習覗きに来ていいよ〜、なんなら、(練習機)ちょっと弾かせてあげるよ〜」と、ありがたいお言葉を掛けてくださったので、ホイホイ通うことにしました。

来週からほんのり忙しくなるかもしれません。Twitterする時間が今よりは少なくなるかも。ブログ更新も今よりもっと残念なことになるかも。

いきなりまとめ

この記事は、医師事務作業補助者は大きな助けになるから、雇いましょう! ということを言ってるだけです。この先長いけど、言ってることはそれだけなので、時間がない方はココまで読んだら十分です。

忙しい基幹病院なのに、
「はあ? 定額働かせ放題の医師に全部やらせればタダじゃん?」って言ってる?
そういうとこに勤めてる医師はさっさと転職しる!(以下、お約束、広告です)

 

ーーーーーー

なお、n=1 ですが、リアル友人勤務医によれば、

お友達勤務医
医師事務作業補助者さんがいると、極端な話、医師はサインしてハンコ押すだけでいいし…
いやいや、内容はちゃんとみるよ、みるよ。

でもさー。文章も僕が書くより上手いんだよね。

と、いうことです。

その事務作業、医者じゃないとダメ? もっと上手い人いっぱいいるよ?

まだ診断書や意見書で消耗してるの?

今日も目一杯Twitterしてたら、気になるつぶやきが…(勝手に引用しちゃったけど、ご連絡したら、しばらくは自由に使っていいとのことなので、しばらく使いますが、後で消すかもです)。

これ、辛いですよね。

診断書は生命保険会社ごとに微妙に仕様が違うし、埋めるのはけっこうな手間。私が診断書書いてた頃なんて大昔のことだけど、他に何の用事もなくて、カルテを自分で独り占めできる状態でも、1通30分はかかってたもん。診断書書いてる間は他のことできないし、頑張って医学的事実書き連ねても保険会社でコレ読むのは(よほどのことがなければ)医療従事者じゃないし…。

しかも @tlgfceo 先生のところの書類作成って、1通5,000円ちょいなのに、作成した @tlgfceo 先生本人には1円も入らないらしいです。

っていうか、あれ? あれれれ?
>>生命保険の診断書作成は医師じゃなくても良いとかになりませんかね…😩
>>生命保険の診断書作成は医師じゃなくても良いとかになりませんかね…😩
>>生命保険の診断書作成は医師じゃなくても良いとかになりませんかね…😩

えっとですね、マジレスすると、医者じゃなくてもいいですよ?

医師事務作業補助者が…知られて…ない…だと?

医師事務作業補助者の存在、もしかしてあまり知られてない?

tlgf⚾️@tlgfceo 先生は、専属秘書さんのおかげで随分楽になったとのことですが、もしかしたら、一から十まで全部、医師が診断書とか意見書とか書いてる施設は少なくないのかなぁと。

医師事務作業補助者って何?

医療事務作業補助者について、きちんと知りたい方は、厚労省の医師事務作業補助体制加算について をご覧ください。

以下、雑に説明。

医師事務作業補助者は、診断書&意見書の作成補助や電子カルテの代行入力などを医師の代わりに行い、医師の業務負担を減らすことができます。流石に内容に責任を持つのは医師だし、サインとハンコは医師がしなくちゃいけないけどね。

さらに、10年ちょい前の2008年、診療報酬改定で医師事務作業補助体制加算が設置されました。全部の施設で加算が受けられる訳ではありませんが、勤務医が働いてるような大抵の基幹病院では加算受けられます。以下に列記しときます(加算受けられない病院でも、加算が受けられないだけで、医師事務作業補助者は雇ってもいいです)。

  • 第三次救急医療機関
  • 総合周産期母子医療センター
  • 小児救急医療拠点病院
  • 災害拠点病院
  • へき地医療拠点病院
  • 第二次救急医療機関 (一定以上の救急搬送の受入れ実績がある場合に限る。)

この資格、民間資格なんですけどね、別に資格なくてもやってもいいんですけどね。でも、アレだよ、加算とるには、施設で医師事務作業補助職を新たに配置してから6ヵ月間の研修期間が必要だし、研修期間のうち基礎知識の習得目的で32時間以上の研修を行わなきゃなんだよ(この32時間の部分を請け負っている業者もある)。

医師事務作業補助者の方が、「通る」文書を書くのが上手いらしい

すいませんすいませんすいません。n=1 な上に伝聞で、根拠にするのはサイテーですが、医師事務作業補助者さんにめっちゃ助けてもらってるリアル友人が言うには、医師事務作業補助者が書いた文書の方が、「通る」し「保険会社や健保組合からの質問の電話も少ない」らしいのですよ。

n=1だけどっ!

でも、彼は、以下のように考察してます。

お友達勤務医
僕が頑張って書いた医学的にとっても正しい診断書より、医師事務作業補助者が書いた診断書や意見書の方が、すんなり通りやすいので、保険会社や健保組合からの問い合わせて減ったんだよ。

たぶん、ほとんどの診断書や意見書って、よほどのことじゃなければ医師免許持ちじゃなくて、医療知識のある文系の人が目を通して、その書類を通すか通さないか判断してるんだと思うんだよね。

だから、医師事務作業補助者さんが書いた書類って、その人たちにとって分かりやすいんだと思う。

僕の文章力についてはノーコメントでお願いします。

n=1に仮定の上に仮定を乗せているし信頼性に欠けるとは思うけど、マックで隣の席で喋っている女子高生くらいには説得力あるんじゃなかろうか。

まとめ

医師を増やすのは無理でも、今いる事務の方の中から、優秀な人に医師事務作業補助者にグレードアップしてもらったり、医師事務作業補助者の資格持ってる人を雇ったりは可能なんではなかろうか、と、思う訳です。

はあ? 定額働かせ放題の医師に全部やらせればタダじゃん? って言ってる病院に勤務してる?

そういう病院に勤務してる医師はさっさと転職しる!(以下、お約束、再び広告です)

【参考資料】

厚生労働省 医師事務作業補助体制加算にについて (中医協 診-1-2 20.1.18)

 

3 件のコメント

  • こんばんは、女王様!
    内科専攻医3年目の女医ですが、はやくも月半分以上あるオンコール、病棟の雑用、終わらない外来に辟易しています。
    家族との時間や将来子供を持つことを考えると、とても持続可能な働き方ではないと感じてしまい、産業医などに転職しようか迷っています。

    ですが、初期研修終わったばかりのひよっこに臨床医を離れて市場価値があるのか不安です。
    もう少し我慢して内科専門医くらいは取得した方が良いのでしょうか?
    でも、ちょうど結婚・出産したい時期と専門研修の時期がかぶるしなぁ…とバレバレです。
    アドバイスいただけると嬉しいです。

    • ういさま

      それ、悩ましいですね。
      私は当時の産業医王道コース(←自分で言う)に乗っていたので、何の疑問もなく

      「研修医(現在の初期研修に相当)→いきなり大企業の専属産業医」

      というコースをとったのですが、割と王道だったのにもかかわらず、臨床2年くらいじゃ何の役にも立たないと多くの医療従事者(医師からだけではなくて)から言われました。
      でも、当時は、臨床能力つけるよりは、1日も早く、先輩産業医の先生方みたいになりたいと思っていました。結局、臨床経験2年は私にとって「ちょうどよかった」と、今は思っていますが、当時の正解が何なのか、今なら何が正解なのか、分かりません。20年以上前の話です。

      今、ういさんの状態だったら、本当に悩むと思います。

      20年前でも内科認定医(専門医ではなくて)をとってから産業医になってる人もいました。
      逆に、当時は臨床研修は必須ではなかったので、臨床研修せずにいきなり産業医になる先生もいらっしゃいましたし、臨床せずに公衆衛生学教室から産業医の先生もいらっしゃいました。

      きっとどれも、それぞれの先生方にとっては正解だったのかな、とも思います。今後どうなるかは本当に分かりません。今の正解は誰にもわかりません。

      さて、以下は私個人の考えです。
      私は逃げの手段としての産業医は大ありと思うのですが、逃げの手段とするのなら、退路の選択肢は多い方がよいと考えています。

      つまり、ういさんが今後、軽々と逃げるために産業医を選ぶのであれば、内科専門医をとった方がよいと考えます。
      でも、私が今、ういさんの立場だったら、初期研修住んだら、サクッと産業医になると思います。そして、産業医の枠組みの中で逃げ道を構築すると思います。

      ういさんは、本当は雑用が嫌なだけで、臨床そのものは好きなのに産業医になったら、つらいだけかもしれない、とも思います。それに産業医になっても雑用はゼロにはならないですよ。

      それから、結婚出産は内科医やっててもできると思うのですが、子育てはなかなか思うようにいかないだろうなぁと思います。カナダは日本よりは子供を育てやすいし、女性医師も多く活躍していますが、それでも、レジデントの間は子供を持つ医師は少ないです。(子供を持ちたいと思った時にすぐに妊娠できるとは限らないけど、そのリスクがあっても、レジデント中の妊娠出産は避ける傾向にあります)。

      私はカナダの大学院在学中に妊娠出産しましたが(それも一人っ子)、ほぼ専業主婦で、夫も協力的だったのに、大学院卒業できないんじゃないかと思うくらい、カオスな状態でした。子育てしながら勉強や仕事をする人はたくさんいるけど、能力的私はそれができる人ではなかったです(笑)。でも、意外にやりきった感はあるんですよね(なんもやってないけどw)。

      • 真摯に質問に答えていただき、ありがとうございます。なかなか周囲に相談できる方がいないため、本当に参考になりますし、ネット上匿名の質問であるにもかかわらず丁寧に説明してくださり感動いたしました。

        私にとって人生で一番大切にしたいものは家族であり、一番したいことは家庭を持って子供を育てることです。家庭を持つにしても相手がいる事ですし、ご指摘の通り子供を持ちたいと思っても可能かどうかはこれもまた勉強や仕事と違って努力次第でどうにかなるものでもないと思っています。
        その中で、今のような働き方でどうやって…といった焦りも感じていますし、産業医になればこの焦りや不安を同じように持って働いている方々の助けにもなれるのかな、と思っています。

        限られた時間の中で医者として社会に何を還元できて、かつ自分の人生を生きられるか、もっとよく考えて決めようと思います。
        本当にありがとうございました。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください