医者の逃げ手段として産業医はアリ? その理由4つ

逃げの手段としての産業医はアリです。大アリ。

産業医であることから「すら」隠居した私が言うのもなんですが、もし、臨床医であるアナタが、医師免許を有効活用したいと願い、少しでも産業医に興味があるのなら、産業医への転職/転科は、逃げの手段として最良の選択肢の1つ

はい、結論出た。アリかナシかはこれで終わり。

その理由4つ。

  1. 好き好んで産業医になった第一世代が、程よく偉くなっており、キャリアパスの相談がしやすい
  2. 現在の科から「逃げた」事実が、産業医活動の武器になる
  3. 現在身についている医師スキルも、産業医活動の武器になる
  4. ほとんどSEO対策してないこのブログを見つけるようなアナタは、産業医に向いてる(かも)

以下は、上の解説。すごく長いです。

 

0. その前に、産業医ってそもそも何?

ヘルメット&作業服で産業医やってました。ヘルメットが世界一似合う女性医師だと本気で思ってたよ

え! 産業医って何? って、そこから? そんくらい自分で調べようよ。。。本気で逃げる気ないでしょ? ま、いいか。

多くの臨床医にとって、

産業医って、アレでしょ? 工場とかで健康診断して「コレステロールに気をつけましょう」とかいうハンコ押してる人でしょ? あれって、医師免許要るの? 要るんだ〜。へ〜。ほ〜。

くらいの認識だもんね。

産業医というのは、ヒトコトで言えば、労働者の健康管理をする医師。産業医になるには、医師であることに加え、労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める要件を備える必要があります(労働安全衛生法第13条第2項)。

産業医の具体的な業務は、に言えば、公衆衛生学の実践を「地域」ではなくて、「工場や事業所」などで行うことです。

産業医業務の遂行の仕方は、自分のキャラや雇われ方(専属か嘱託か)によって違います。ただ、私は、産業医には、自分で実務をやっちゃう「AKBメンバー型 and/or ハイジ型」と、マネージメントに徹する「秋元康型and/or ロッテンマイヤーさん型」がいると思ってます(たった今、テキトーに命名)。当然、私は、AKBメンバー型(ハイジ型)産業医でした。だって、握手&サイン会したいじゃん? 各地(職場巡視)でキャーキャー言われたいじゃん? クララと遊びたいじゃん? 逆に言えば、いろんなキャラの人が、いろんな形でうまいことやれるのが産業医。

どのタイプの産業医でも、労働者(クララ)の健康管理が上手くいき、クララが、 労働者が、健康を害さずに効率よく お勉強 業務遂行する環境を作り出せるのなら、良い産業医。当然、雇用主(ゼーゼマンさん)と、方向性をすり合わせるために会議を持ったりすることもあります。

臨床医の先生方にも分かり易い業務である健康診断を例にとると、産業医業務としては、健康診断実務より、健康診断のタイミングや項目デザインを行い、スムーズに、かつ、法を遵守した健康診断ができる仕組みを作る方が大切。大抵はセバスチャン人事や労務、安全衛生あるいは総務の人が、そういうことは有能で詳しいので、一緒に計画立てます。ほら、ハイジに任せるとあれでしょ、クララ的には息抜きできていいかもだけど、色々ぐちゃぐちゃになるし、肝心の勉強ができないからさ。

健康診断実務まで自分でするかどうかはキャラ次第です。私は健康診断は、工場の人全員に会える「AKBの握手&サイン会」みたいに考えてたので、自分で健康診断実務までしてましたが、秋元康型orロッテンマイヤーさん型の産業医なら、方針計画がっつり立てて、健康診断実務は外注(アイドルを発掘する or クララの家庭教師達やお医者様を雇う)した方が上手くいきます。

なお、健康診断は、とても大切な仕事ですが、産業医業務全体の20%くらいです。AKBメンバーも握手会やサイン会ばっかりしてるわけじゃないでしょ?

ええと、色々書きましたが、万一、元同級生とか元同僚のみなさんがこれ読んで、私が誰だかわかっても、「相変わらずバカだなー」で華麗にスルーして、3秒で忘れてください。ホント頼むよ。産業医のみなさんは、こんなブログ読まないで、とっとと仕事して! 仕事!

 

1. 好き好んで産業医になった第一世代が、既に程よく偉くなっており、キャリアパスの相談がしやすい

第一世代の産業医にキャリアパスの相談をするということ

やっと本題だよ、やれやれ。

今、現役産業医として活躍している程よく偉い人たちは、大抵、好き好んで20〜30年前に、産業医になった人たちです。年齢は40代後半〜50代後半くらい。私は、この人たちのことを、勝手に第一世代の産業医と呼んでいます(命名by Castella)。

なお、参考までに、それより上の世代のことを、私は勝手にゼロ世代産業医と命名してます。ゼロ世代産業医は産業医界の重鎮。お茶目でユーモアあり、愛はあるけど程よく腹黒い、イカす爺さん達です(亡くなった爺様達もイケメン霊として、あちらの世界でブイブイ言わせていることでしょう)。第一世代産業医は、ゼロ世代産業医に 洗脳 影響をうけて産業医になった人がほとんどなので、自分もそうありたいと、日々精進を重ねている場合が多いです。

さて、第一世代の産業医(=好き好んで20〜30年前に産業医になり、今でも産業医をしている人たち)は、ほぼ全員、いわゆる、産業医・産業医学オタク。オタクがさらに精進を積んでるわけですから、その到達度半端なく、他の分野では超ダメ人間でも、 どのタイプの産業医も、どんな初期能力の産業医も、産業医界では、いい感じで偉くなってるわけです。

業界で偉くなるというのは、その業界に精通し、その業界の人たちに影響力があるということ。そして、経験値が高いので、溺れない泳ぎ方なり、泳ぎ易いルートを知っているということ。色々なルートで産業医になったモデルまで、リアルに知っています

まずは、誰でもいいので、そこらへんにいる産業医と話をしてみてください。その産業医は必ず第一世代の産業医と繋がっています

そして、第一世代の産業医に会えたら、現在の立ち位置から、転職/転科して、「良い産業医になるためには、どのようなステップを踏むのが望ましいか」尋ねてください。彼らは産業医としての経験値がものすごく高いので、個人能力の初期値設定値の高低に関係なく、どの泳ぎ方がストレスが少ないか、どのルートなら泳ぎやすそうか知っています。

なぜ「良い産業医になるためには」という質問なのかというと、産業医は、医師免許があって必要な講習受ければ、誰でもなれることくらい、知っとけ! だからです。産業医になるための講習をどこでやってるかなんて、このブログ読んでる医師なら、目の前の箱で調べられるでしょ?

心をすり減らしながらギリギリの気持ちで仕事して、時間作って、やっと第一世代の産業医に会って、その結果「ググれカス」扱いされたら、心折れますよ? 第一世代の産業医側でも、せっかく時間作って、「産業医に興味ありそうな臨床医」に会ったら、産業医講習があることすら知らなかった、では、大人だから口には出さないまでも、心の中でそっと「調べろよ、タコ」くらいには思うでしょう。そして、タコにはそこら辺の医師会の資料渡しとけばいいし、他の臨床から転科した産業医を紹介することも絶対しないでしょう。だって、タコだから。

第一世代の産業医にキャリアパスについて相談するということは、そのまま、自力でコネを作っているということでもあるのです。自分で自分をタコにしないようにね。ま、最初のコンタクトでやらかしても、(たぶん)大丈夫。第一世代は、けっこうな数います。失敗したら次行こう、次。反省はちょっとしとこうか。

 

第二世代の産業医にキャリアパスの相談をするということ

第二世代(やや若い:30代後半〜40代前半)産業医で、今現在、活躍/成功している人は、なぜか初期値高すぎィの産業医が多すぎます。オタクじゃなくても、才能で乗り切ってしまえるタイプが多いんだよなぁ。素手でラスボスを倒せたり、ダンジョンぶった切ってゴールできちゃったりする人たちだから、キャリアパスの相談をしても、回答があまり参考にならないんですよね。なんか、すごく切り開いちゃってるし。

キャリアパスを尋ねるのは、通常ケースでは、第一世代の方が向いていますが、「そんなん、ダンジョンぶった切って、泳ぎ切ればいいだけ!」とか「空飛べばいいんじゃね?」とか、脳みそ筋肉な回答をもらって凹まずに済むのなら、この世代に、キャリアパスについて尋ねるのもアリです。心が元気な時だったら、付き合って気分いい、爽快な人たちが多いからさ。

また、転科で産業医になった人について尋ねるのは、なかなか良いかも。

週4日産業医やって、金曜日&土曜日は救急医やってるという、頭おかしい 面白い産業医が少なからずいるのも、第二世代産業医の特徴なんです。だから、あまり心が弱ってない場合は、知り合うと元気でる人もいる。。。かも。私はそっとしておいて欲しい隠居系なので、他人事としてyoutube見るような感じで眺めている分には、応援したくなったり嬉しくなったりはするんだけど、積極的に関わりたくはないです、だって疲れるもん。

 

第三世代の産業医にキャリアパスの相談をするということ

第三世代の産業医は、まだ20代後半〜30代前半。若いです。ピヨピヨです。どんなに優秀で、がっつり成果出してて、プレイヤー 産業医として超有能でも、キャリアパスの相談を受けても困るっていうか、そんなに良い方法があるんなら、自分が知りたい世代でしょう。でも、相談することによって、仲間になってくれそう。っていうか切磋琢磨の仲間としては最高だろうねぇ。

このグループは、自分がより良いプレイヤー 産業医になることに精一杯です。そして、オタク業界の定めとして、中途半端なオタク歴がある人ほどニワカには厳しいです。産業医の面白さを知ってほしい、この面白さを広めたいって気持ちと、わからない医者に話しても無駄/腹が立つだけって気持ちが半々くらいなのが(たぶん)この層。

他人のことは分かりませんが、少なくとも、現在は隠居している私ですら、AKBメンバー産業医を真面目にやっていた若い頃は、「産業医面白いことを自分が知ってて真面目にやってればそれでいいっていう気持ち」と、「この面白さを他の人にも知ってほしいっていう気持ち」が半々だったことを告白しときます。

ま、まだ若いプレイヤー 産業医の中には、有能だからこそ、自分のフィールドを侵されたと思ってしまうアオい人もいたりするわけです。まだ一生懸命だからさ。

それはそれで、魅力的だし、ものすごく遠くから「小鬼じゃ、小鬼がおる」と眺める分には、微笑ましいのですが、隠居系の私にとっては、眩しすぎるので、直視できません、まさに、天空の城ラピュタにおけるポム爺さんの「すまんが その石をしまってくれんか。わしには強すぎる。」の境地。

ただ、気が合ったりしちゃえば、相互を高めあったり、青春しちゃったりできるでしょう。また、この世代に、第一世代の産業医を紹介してもらうのは、当然アリです。

 

ゼロ世代について

最後に、ゼロ世代になると、偉大すぎて、誰とどこでどんな風に繋がりを持てばいいのか、おそらく、業界外の人は見当がつかないでしょう(会ってしまえば、タダのイケてる爺さんなんですが、頭良くて魅力的なタヌキ爺が揃っているので、強烈に洗脳されてしまう危険もあります、それはそれで幸せなことですがね)。ゼロ世代の産業医にどうしても会いたかったら、第一世代または第二世代の産業医に紹介してもらうと間違いありません。

でも、キャリアパス尋ねても、参考にはなりません、時代が違いすぎます。駆け出しのミュージシャンが、モーツアルトの伝記読んで宮廷デビューの参考にしようとするくらい無理がある。

ゼロ世代は、炭鉱マンセーだったり、鉄は国家なりの時代に、好き好んで産業医になり、産業界と結託したり猛烈に喧嘩したりしながら、産業構造が変わっても潰れることも潰されることなくのらりくらりサバイバルしつつ、真面目に後進を育てるという離れ業までやってのけてるタヌキ爺たちです。老害が叫ばれる昨今ですが、ゼロ世代は害というより、猛毒寄りの「毒」。毒は適量摂取すると薬になります。

もし会えることがあったら、彼らの書いた産業医学の本(経典)を持参してサインもらいましょう(経典はちゃんと読んどこうね)。それだけで開運することでしょう。私が隠居してもそこそこやっていけるゆるい運の良さを持っているのは、彼らが執筆した経典にサインしてもらって、呪(しゅ)をかけておいたおかげかも。

 

ここまでのまとめ

キャリアパスの相談をするのなら、オススメは程よく偉い第一世代の産業医。でも、参考にならないことも含めて楽しめる人なら、どの産業医に尋ねても、基本オーケーです。ま、どうせ相談するんなら、気の合う人がいいよね。ただし「ググれカス」扱いされないための、最低限の準備はしておきましょう。産業医同士は、大抵つながっているので、そこらへんの産業医と知り合いになれば、あとは芋づる式に、どんな世代の産業医にでもたどり着けます。。

 

 

2. 「逃げた」経験が、産業医活動の武器になる

同じ能力なら、武器の質が良い方が、戦闘力がアップします。

「逃げたい」じゃなくて、「逃げた」なんて、かなり良い武器です。ま、「隠居」の破壊力には負けるけどね。でも、隠居すると産業医ですらなくなってしまうし、今回は「医者の逃げの手段として産業医はアリ?」がタイトルなので、私の自慢はこのくらいで勘弁しといてあげます。

今、産業現場で、「逃げたい」と思いながら、働いている人なんて、ものすごい数いるわけ。でも、実際に「逃げた」人は少ないわけ。だって、そんなに軽やかに逃げ切れる人だったら、とっくに逃げてるはずで、自殺しそうな気分で働くはずないじゃん

そんな中で、「かなりの期間逃げたいとぐずぐずウダウダ長期間思い続け、その上で逃げることを実践」しちゃうなんて、すごくない? たぶん、それだけで、アナタは、逃げ業界の上澄み1/100のエリート。そして、今の所、日本の医師人口は日本の人口の1/500、その中で、転科して産業医を選んじゃうなんて、ざっくり超少なめに計算しても1/50000のスーパーエリートですよ。産業医に転科した末、産業医としても残念ながら無能だったとしても、存在自体に既に希少価値があるわけです。エリートとはそういうもの。存在すらにも価値がある。

私は、逃げ業界のエリートというよりは、逃げることに対して早熟の天才なので、ほとんど無意識に、大概の嫌なことからは逃げられちゃうんだなぁ(後から考えると、多少は逃げる努力工夫もしてますが、自分では気づかない)。だから、逃げ実績こそ積み重ねていますが、自分が逃げた意識すら、普段は、ナイ。ふと気づいたら医者になって、隠居してたしw。 

だから、「逃げたいと思い続けているのに、我慢している人の気持ち」も「死にたいくらい辛いのにそこに踏みとどまる人の気持ち」も、自分で困惑してしまうくらいに分かりません。「ああ、なんか困ってるなぁ、辛いんだろうなぁ」くらいはさすがに分かるけど。メンタルヘルス苦手だし。

が、アナタは、そこら辺の事情が、息をするように自然にわかるわけでしょう?

今、日本の産業医業界は、過重労働や働き方の多様性や価値観の変化などもダイナミックに起こり、メンタルヘルス花盛りです。

アナタが辛かった時に、「どうすればよかったのか」、頑張って踏みとどまって、きちんと向き合って悩んだ末に脱出したアナタは、逃げの天才である私より遥かに知っている。その事実は、間違いなく「オーロラの杖」くらいには良い武器です。

 

3. 現在身についている医師スキルも、産業医活動の武器になる

専門医までとってなくても、「今、アナタができること」は産業医活動する上で、武器になります。もし、アナタが何かの専門医なら、それ、すごい武器だから!

っていうか、別に産業医にならなくても、働く人の働く様子そのものに興味を持ってくれる臨床医がいるだけでも、普通にありがたいのよ、正直、産業医的には。

例を挙げると、平成初期の産業現場では、老眼で細かい部品が見えなくて、いい製品作れなくて困っている熟練工が気分良く製品作れるようにサポートしたいってことは良くあったわけです。だって、従業員が最小の努力で最大のパフォーマンスを発揮できる環境を生み出せば、自分の有能っぷりがアピールできるじゃん。「私、テラ有能!」って思える数少ない機会は有効に使いたいからさ。でも、そのためにはやっぱり眼科の知識がいるわけ。

もちろん、自分の有能っぷりを見せつけるため、かなり必死に勉強するけど、眼科医には敵わない。だから、自分の手持ち(知り合いとか知り合いの知り合い)のなかから眼科医探したりして、どーやったら老眼あるままでバリバリ働けるようになるのか、尋ねに行くんだけどさ。ま、当然だけど、フツーの医者って旋盤も、アーク溶接とガス溶接の区別も、プレスも知らないわけよ。で、場合によっては、そこから説明して教えを請うことになるんだけど、それが超めんどい。だって、命を救う救わないの部分で仕事してるバリバリ系の臨床医にとって、元気な人がどうやって働いてるかなんて、あまり興味ない部分だからね。興味ないことをいちいち説明して、そこから対策を示唆してもらうのって、私的にはけっこうストレス貯まるわけ。

また、別の例を挙げると、マトモな産業医なら、職域で熱中症が出ないように、予防策を講じる方が大切なのはもちろんだけど、出ちゃった場合でも、働く人たちが自分たちでなんとかできるようにマニュアルとかも作っておきたいわけ(いつでも産業医が張り付けるわけじゃないしね)。でも、素人さんが読んでもわかり、かつ、医学的にも間違っていないものを作るときに、熱中症の治療の知識がもっとある医師が仲間内にいたらなぁなんて思うわけですよ。知識深い医者なら、伝えるべき知識を極限までミニマイズできるからね。

産業医は、眼科医より眼科ができることは絶対にないし、内科医より内科ができることも絶対にない。できると思ってるんなら、バカ。もちろん、従業員が職務によって健康面での不利益を被ることは、産業医として己の無能っぷりを直視することになり、それは、我慢ならないので、そこは勉強するわけだけど、産業医として精進してると、研修医の時にわずかばかりにつけた臨床知識は古くなるし、臨床スキルも激しく劣化してしまうんだよね(両方やってるバカの中に、時々すごいのもいるので、体力あるんなら、バカも極めるのがいいよ)。

そんなところに、アップデートされた臨床知識&スキルを持った医者が入ってみ。そりゃーもう、スーパースターですよ。隠居した私だって色々と聞きたいくらいだもん(それを役立てようと思わないところが隠居系)。

もちろん、アナタが産業医として成功してしまう頃には、アナタの持っている現在の臨床知識は古くなるだろうけど、その頃には、ちゃんと産業医知識やスキルが身についてるから無問題。逆に、どの科目のどのレベルの知識でも、産業医にとっては「臨床医が今、使ってる知識やスキル」が入ってくるのは本当にありがたいです。

なお、産業医はその職務の性質ゆえ、臨床においては常に入門者、良くて初心者。それがどうしても嫌だと、産業医は向かないかもね。その場合は、逃げるにしても、別の臨床科に転科か、同科でも別の病院の方がハッピーです。

ちなみに、私は、昭和を引きずった工場での産業医業務はひゃっは〜するくらい好きだったけど、メンタルヘルス中心の平成な産業医業務は難行苦行だったからね。産業医って仕事でもこれだけ違う。向いてれば最良の選択肢の1つなのは確かなので、少しだけでも興味があるのなら、やってみて、嫌なら辞めるもアリ。産業医やめて、臨床に戻れば、産業現場をちゃんと知ってる臨床医が増えるので、それも悪くないと思うよ。もちろん、隠居もアリ。ま、何を選んでも過労自殺よりマシってことでヨロシク。

 

4. ほとんどSEO対策してないこのブログを見つけるようなアナタは、産業医に向いている(かも)

このブログ、今後はSEO対策して、ばんばんPV稼いで、広告も貼って、ウハウハに儲ける予定ですが、2017年9月5日現在、全くSEO対策してません。コレ読んでくれてるアナタも、「医師」「転職」「逃げたい」とかで検索して、このブログを、ものすごい下の方から発掘してくれたんでしょ?

そういう人は、産業医に向いてるかもw ついでに言うと、そういう人は逃げの手段としての海外留学も向いてるかも。私、そうやって、英語喋れないのに海外のけっこうな名門大学の大学院に入学して、ネットからの情報だけで論文書いて卒業しました(勉強は真面目にしたけどね。卒業は隠居後なんで、勉強したことを全く役立ててない)。

今は、逃げの手段として産業医がどうしてアリかなのについてなんで、海外留学の話はヨコにおいときます。でも、海外大学院の話も、そのうちにするんで、覚悟しといてね。長いよ。

さて、産業医ができた方がいいことの一つに、洪水のように溢れる情報から、自分の働く職場にぴったりの健康情報を発掘し、適切にカスタマイズして労働者に流す健康な労働者からは、より良いパフォーマンスが得られやすいから)ってのがあります。マストではないんだけど、できた方が、医者っぽいし、雇い主にも労働者にもウケがいい。

また、職域の健康管理に関する法令やニーズはけっこう変わるんで、ちゃんとアップデートしとかないと、仕事やりにくいんですよ。私が勤務してた時は、総務や安全衛生の人、産業看護職の人が有能だったので、彼女達にお任せしてたけどさ。これも本当は自分でちゃんと分かってた方がいい(ハイジがバカすぎて、クララお嬢様までバカになるんじゃないかと、セバスチャンは心配だったと思う)。

いずれにしても、検索したことを使いこなせた方が、有能アピールできるし、効率もいいんです。

産業医学なんてマイナーだし、職域の健康管理に関する法令なんてもっとマイナーだから、検索順位がかなり下の情報まで発掘する能力がある人って、産業医業務には向いている。。。かも。上3つの理由に比べると、4. は根拠薄いけどね。

 

まとめ

逃げとしての産業医は、迷いようがないくらいアリです。向き不向きはあるだろうけど、過労自殺するくらいならやってみても絶対に損はありません。むしろ、なんでやってみないの? ってレベルでアリ。ま、しっかり逃げ切った隠居系の私には関係ないけどね。

私基準だけど、こんな辺鄙なところにあるブログ読みに来たってだけでも、相当向いてると思います。

まずは産業医やってみて、嫌だったら、その時はブログでも書いて隠居してみたらどうかな? ブログで食べていけるほど儲かるかどうかは、今の所、私自身もさっぱりわかりませんが、失敗しても成功しても、その軌跡は残しとくんで、参考にしても良くってよ。

8 件のコメント

  • 隠居系元医師さん、情報提供ありがとうございます。
    今日初めてブログを拝見して、とても刺激的な内容でした。
    現在、市中病院でいわゆる若手修練医をしております。
    キャリアプランとして、産業医転職を考えています。これからもブログ参考にさせて頂きます。よろしくお願いします。

    • コメントありがとうございます。嬉しいです。

      このブログは、お金儲けを目的とした腹黒ブログですが、せっかく何か書くんだったら、ステキ産業医が増えたら嬉しいなとか、なにかと頑張りすぎちゃう医師が過労死したり過労自殺するのを踏みとどまってくれたらな、とかの野望もあります。

      こうやって、オンライン上ですれ違うのも、何かのご縁。
      ggg29さんが、生きててよかったと思える毎日をお過ごしになられますよう、祈念しております。

      あと、産業医記事、あまり読まれてなくて、最近、ふざけた記事ばっか書いてましたが、読んでくださる方がいることがわかったので、もうちょっと真面目に産業医記事書くことにしますw

      • Castella さん
        早速のご返信ありがとうございます。
        有益な記事が金儲けになるのはごく全うなことだと思います。

        実はメンタル不調になりかけた時もありましたが、転職によって、うまく逃げることができたので、共感できる記事がたくさんあります。フリーター医も経験したので、健診バイトの記事もよくわかりましたww。
        ツイッターもフォローさせて頂いたので、よろしくお願いします。
        産業医案件は若手医師でも興味ある人も結構いそうなので、ネットワーク化出来ると面白いかもしれないですね。

        • >>転職によって、うまく逃げることができたので、共感できる記事がたくさんあります。フリーター医も経験したので、健診バイトの記事もよくわかりましたww。
          ふふふ、でしょでしょ? 共感していただけて、とても嬉しいです。
          優秀な若い医師が、上手に逃げて、逃げた先で、自分の生活も大切にしながら、たくさんの命を救ってくれるといいなぁと、私はカステラ食べてお抹茶飲みながら、応援(だけ)しております。
          美味しいスポットバイトは、底辺ドロッポ医で山分けしますので、優秀な医者はこっち来ないでw ヨロシクです!

          >>産業医案件は若手医師でも興味ある人も結構いそうなので、ネットワーク化出来ると面白いかもしれないですね。
          あら、新たなお金儲け手段が。。。なんか上手いこと考えたいなw

  • 突然のメールで大変失礼いたします。
    Webでたまたま拝見し、非常に役立ち、おもしろかったことと、自分にかなり重なることが多いと思いメールさせていただきました。
    当方、医師免許取得後約20数年の放射線科診断医です。あまりの日本の税金の高さに辟易し、そうだ副業だ、税金対策だと思い探していた時に、このブログを見つけました。
    以前は家庭と自分を犠牲にし、過労死レベルまで働いていたのですが、ある時期より疑問を感じ、今は問診や健診業務中心にシフトしています。
    産業医も今年の9月に取得予定です。
    人生、楽しく生きる為に働いて必要な分のお金を稼いでいるわけで、同じ時間内なら仕事量が少なく、給料が良い方がいいし、
    いくら働いても税金でがっぽり持って行かれるなら、適度の収入・最低の税率・節税に全力と思っているのですが、
    それを周りの人に言うと、ほとんど価値観を否定されていました。
    このブログの内容はすごい共感出来るし、私が日常考えていることや、生い立ちも近いかもしれません。
    しかし、ここまで本音でぶっちゃける人も見たことがありませんが・・
    仮想通貨ではADAとXRPに少し手を出し、プログラミングはPythonをかじっています。
    今後もブログを楽しみに拝見させていただきます。

    • GHAさん

      お名前が本名っぽかったので、私の判断で勝手にニックネームつけてしまいました。
      また、もし、コメントではなくて、Eメールのつもりで、間違えてしまったのなら、おしらせください。コメントそっくりそのまま消すこともできますので。

      いずれにせよ、嬉しいコメント、ありがとうございます。

      私は比較的ホワイトな職場ばかり歩いてきたのにもかかわらず、カナダで産業医学修士とったら、日本での働き方がアホらしくなって、「もう、誰かに使われるのは嫌だ」と思ってしまったくらいなので、Dr’s Dr である放射線科診断医をされていらっしゃるGHAさんだったら、そう思われるのは自然かと思います。医師の仕事は、やりがいのある仕事の1つだとは今でも思いますが、自分の大切な人と過ごす時間や健康を犠牲にしてもいいと思えるほどの仕事とも思いません。

      GHAさんがおっしゃるように、適度の収入+副業:給与所得は税率20%〜23%の範囲に収まる額(330万円/年〜900万円/年)にして、あとは、株とかで分離課税(一律20%)で稼ぐのがコスパいいと思うんですよね。で、総合課税をどーしても利用して節税したい場合は、いっそのこと開業の方がいいかなーと。

      仮想通貨、既にやってらっしゃるんですね! 私は一時帰国の今! がチャンスとばかりに、つい1週間前にやっとZaifで始めました。しばらくは積立+少額の長期運用で練習するつもりです。

      信頼に足る(と、私が勝手に思っている)、まだ一度も顔を見たことがないwオンライン上の友人は、「僕は日本にいるけど、海外の取引所しかつかってないよ〜」とは言ってるのですが、仮想通貨に関するリテラシーが低すぎるので、日本語環境で始めたいのです。

      ところで、産業医は間違いなくオススメの1つです。。。
      が、
      月に1,000円くらいとって読影勉強のオンラインサロン作ったら喜ぶ産業医は多いかも。私は自分の能力に全く自信がないので、健康診断の胸部X線撮影は全て外注に出していましたが、胸写がもっと読めたらいいのにな〜とは、長年(今でも)思っています。そうやって産業医集めたら、割といいコネになりそうですし、産業医にとってもありがたいです。(妄想中)。

  • 「医者の楽しみ」で検索してここに辿りついた医学生です。若輩者が失礼いたします。
    産業医の話とても勉強になりました。
    研修医は(国試に受かったら)覚悟を決めて頑張るつもりでいますが、体力的にもメンタル的にも自信がないので挫けそうになった時のお守りとしてこのサイトを参考にさせて頂こうと思っています。よろしくお願いいたします。

    • mimさん

      嬉しいコメントありがとうございます。
      >>研修医は(国試に受かったら)覚悟を決めて頑張るつもりでいますが、体力的にもメンタル的にも自信がないので挫けそうになった時のお守り

      うんうん、そういう風にここを使ってくれたら嬉しいです。

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