元医師だったことを晒して、隠居系ブログを書こうと思った3つの理由

私にとって医師だったことを晒すのは、とても恥ずかしいことです。

だって、バカがバレるの嫌だもん。

  • 産業医(私の専門科目)として優秀な人なんて、今や日本中にすっごい沢山いるし
  • 10年も医者やってないから、自分が医者の気があんまりしないっていうか、普段は医師免許持ってることすらも忘れてるし
  • 医療に関することで嘘書くつもりはないけど、そもそも知識薄いんで、間違ったこと書きそうだし、でも、元医師って肩書きで医療のことで嘘書いたらダサすぎるし
  • だいたい、好き勝手して儲ける実験しようとしてること自体かっこ悪いし
  • 元医師+好き勝手して稼ぎたいってコンボが胡散臭すぎて、バレた時に、リアルの世界で私が築き上げてきた「良い人そうなイメージ」が崩壊しそうだし

 

自意識過剰? しょうがない。嫌なんだから。

それでも、このブログタイトルで書きたくなったんですよ。無性にね。そして、今、自殺しそうな気分で働いてる人たちがその場所から逃げるのを応援するんなら、私が儲かってウハウハになって、その様子を見せるのが一番手っ取り早いと思ったんです。で、一番儲かりそうな題材が、「隠居系元医師の人生逃げ切りブログ」ってこと。実名晒す勇気はないけどさ。

実は、最初はハウステンボスブログで儲けたいと思ったのですが、後述する「ブログですでに稼いでる人」に、「それはニッチすぎて収益化が難しい」と助言を受け、確かに、書いてて楽しいけど、これでウハウハになるのには時間がかかりすぎると思ったのもあります。これからもハウステンボスは書くけどね。あっちは趣味。こっちはビジネス。

ってことで、頼むから、元同級生とか、元同僚のみなさん、リアル友達の皆さまは、私が誰だかわかっても、華麗にスルーして、3秒で忘れてください。武士の情けでお願いします。

 

なお、元医師だったことを晒してまで、こんなタイトルのブログを書こうと思った「稼ぐブログ実験する」以外の具体的な理由は以下の3つです。

  1. 今時、絶滅危機にある産婦人科を敢えて選ぶようなチャレンジャーが自殺するってどういうことよ!? って気分悪かったから
  2. 心すり減らしながら働いてるのは、医者だけじゃないって、急に思い出して、さらに気分が悪くなってしまったから
  3. とあるブログの書きっぷりが面白くて、うっかり洗脳されちゃったから

 

1. 今時、絶滅危機にある産婦人科を敢えて選ぶようなチャレンジャーが自殺するってどういうことよ!? って気分悪かったから

 

最初のきっかけは、これ。

都内の総合病院に勤務していた30代の男性産科医が自殺したのは長時間労働が原因だとして、品川労働基準監督署が労災認定していたことが9日、分かった。遺族側の代理人弁護士が明らかにした。精神疾患を発症する前の1カ月間の時間外労働は約173時間だった。認定は7月31日付。

このニュース、日本に一時帰国中に読んで以来、ずっと私の気分を害し続けています。

この研修医、2010年に免許取ったばっかりじゃん。。。医師免許が取れるのが最短で25歳だから、30代前半の男の子ってこと? まだ子供じゃん。直前まで173時間の残業ってことは、(180+173)/30=11.8  1日も休まずに毎日平均約12時間働いたってことか。きっと記録されてない残業時間なんて、もっとあるよね?

今時、絶滅の危機にある、産婦人科を選んだ時点で、メンタル相当強いよ。やる気も相当にあったはずだよ。5年も働けてたんだから、体力だってあったはずだね。直前まで173時間の残業してたってことは、うつ状態だろうがなんだろうが、すげー働いてたってことじゃん。

そんな子が、自殺してしまった。

私、産業医専門医だったことがあるんだけど(更新してないから今は違う)、メンタルヘルスは苦手。自殺することって、正直、理解できない。わかるのは、メンタル相当強くてやる気もあったはずの男の子が自殺した、直前の残業は173時間だったって客観的事実だけ。

でも、元産業医なもんだから、ニュースを聞くと、私がこの若い研修医の側にいたら、何かできたかな、何ができたかな、なんて、思ってしまうわけですよ。せいぜい何の足しにもならない「無理すんな、家に帰って寝なさい。」って言葉くらいしかかけられなかっただろうけどさ。その事実を直視するのが、どうにも気分悪い。

 

2. 心すり減らしながら働いてるのは、医者だけじゃないって、急に思い出して、さらに気分が悪くなってしまったから

工場の医者(産業医)だった頃の話

私、バブルの頃、工場の産業医でした。モノが出来るのを眺めるのが好きだったし、モノ作ってる人の顔見るのもけっこう好きだったから、割と天職。当時、産業医に好き好んでなる人なんて、ものすごく少数派だったけどね。でも、自分にぴったりの産業医を選ぶなんて、超有能じゃない? 目の前に広がるブルーオーシャン。好き勝手して、食べていけるの最高! レリゴーレリゴー! ビバ、私!

職場巡視サイコー! 工場のこんな奥まで入っていいの? え? むしろ入れだって? ぎゃー、マスク苦しい。こんなもんつけて粉じん作業してるの? 粉じん減ればマスクいらないんだよね? じゃ、マスクつけずに済むレベルまで粉じん減らすってできるの? え、無理? 悔しい。勉強してなんとかできるんなら、私、勉強するよ。頑張ってみる。

技能検定超面白い! 高卒で入った自分より年下のお兄ちゃんたちが、ちっちゃい綺麗なネジを目の前で5本作って、その大きさのバラツキを標準偏差使って小数点第一位までちっこい電卓をポンポン叩いて出してる。ひー、すげー。兄ちゃんたちの技能パネェ。

安全衛生委員会サイコー! えっ? 私、喋っていいの? やったね。Castella stage showだね。喋りまくるぜ、歌も歌うよ! あ、歌はダメ? じゃ、代わりに騒音性難聴について熱く語るよ! みんな、心して聞いてね。

健康診断サイコー! 工場の人全員と顔見知りになるぜ! 私、医者としてはヤブだけど、世界で一番、この工場に詳しい医者だぜ! ひゃっは〜。私、世界一!

この工場で働く人たちが、がっつり退職金もらって、ハッピーに定年退職できるように、働くことで病気なんかにならないように、うまいこと応援できたらなぁ、って、わりかし真剣に考えて、わりかし真剣に産業医学も勉強したと思う。ハッピーな人の側で働くと、自分の運まで良くなりそうでしょ?

当時も残業はあった。でも、バブルだからね。毎月ボーナス状態。みんなお金持ち。バーサクかかってる。セクハラもパワハラも思いっきりあったけど、給料もがっつりもらえたから、工場の仕事にしがみつく理由もあった。頑張ってしがみついて、退職金いっぱいもらって欲しかった。当然、私も退職金いっぱいもらうつもりだった。

 

産業構造は変わったけど、私はどうしていいのか分からなかった

 

でも、産業構造は変わりますよね。工場と言えども、ホワイトカラー割合が高くなってきました。もはや工場というより事務所的な部署も多くなってきたのです。そして、その頃、日本全体の景気も悪くなってきました。私が勤めていた工場でも、希望退職者を募るようになりました。

一方で、新入社員は、厳選された大卒院卒の優秀なお兄ちゃんお姉ちゃん達になっていきました。大卒院卒の新卒の人たちは本当に感じがよくて有能で、そういう人たちが、頑張って仕事するようになっていきます。

そして、

工場(とはもう言えなかったけど)の平均勤務時間は、どんどん長くなりました。

日本はどんどん不景気になり、工場も儲からなくなりました。

精鋭部隊は、少ない人数で仕事回して、遅くまで働いています。今まで、残業時間には賃金の1.25倍が上乗せされていたのに、経費節減のために、サービス残業という謎ワードが誕生しました。

働いているのに、給料はむしろ下がるという不思議現象。当然、生産性/時間なんてだだ下がりです。

そんな状態だから、負の無限スパイラル。

負のスパイラル中は、しょーもない細かいことでも、意味のわかんないことがたくさんおこります。

省エネのため、冷房の設定温度(部屋の温度じゃなくて、設定温度ね)が28℃とか、バカなの死ぬの? そんなところで省エネするくらいなら、がっつり冷房効かせて、効率よく働いて、さっさと帰らせたらいいのに。どうせ残業代出せないのに。

フレックスタイムあるのに朝礼は朝8時からだから、その時間にはいなくちゃいけないとか変じゃね? 朝礼やめちゃえばいいのに。Eメールでいいじゃん。冷暖房ケチるより、そっちの方が生産性高くない?

でもね、そんな中でも、ほとんどの人は、健気に地道に、けっこう楽しそうに仕事してたんです。けれども、今までの勤務体系なら問題なく、そこそこ楽しくやれそうなだったはずの人の中に、心のバランスを崩すよう人が出るようになりました。所謂、職場不適応です。でも、それは、少数派だから、労務管理の問題ではなくて、その人のメンタルが弱すぎるってことになっちゃうの。

それまで好き勝手やって、面白おかしく仕事してた私は、どうしていいのかさっぱり分からなくなってしまいました。職場不適応起こしている、本来有能なこの人を、このままこの職場にしがみ付かせた方がハッピーなのかか、軽やかに逃げ切るのを見守る方がいいのか。そして、私も職場不適応を起こしてしまいました。仕事がちっとも楽しくない。

ちなみに、他人様の人生に指図する力量なんて、当時の私にはもちろん、ありません。あるわけない。なお、当時より大人(?)になった今でも、そんな力量ありません

結局、何もできませんでした。うつ病で休む人の傷病手当金の書類を書いたり、近隣の信頼できそうな精神科の先生を探して紹介状書く程度。

だって、医学的にどうこうじゃなくて、本当は、長時間勤務とか、理不尽な勤務体系とか、それが原因で発生するギスギスした雰囲気とかが問題でしょ? 厚生労働省が策定した、過重労働者への医師の面接指導って何か役に立つ? 医師と面接する時間がとれるんなら、お家に帰らせて、ゆっくり眠らせた方がよくない?

すごいストレス。

直接働いてない、何も作っていない、産業医としての私がストレス貯めて、職場不適応を起こすんだから、その場で働いてる人はもっともっともっと、心をすり減らしていたことは容易に想像できます。

 

3. とあるブログの書きっぷりが面白くて、うっかり洗脳されちゃったから

ま、でも、私、隠居系だからさ。そんなことやあんなことがあっても、普段は朝からお抹茶飲んで、平和に暮らしてるわけですよ。ニュースで心が揺れても、やっぱり他人だし。嫌なニュースが心のどこかでくすぶりはしても、普段は忘れてるし。第一、私は私の生活が一番大切。せっかく隠居して平穏無事に暮らしてるのに、わざわざ波風立たせる理由はどこにもないでしょ?

だけど、今年の里帰りからの帰り、空港で、娘がポケモンSunばっかやって(私はMoonだけど、途中で飽きた)構ってくれなくて、あんまりヒマすぎて読んだブログに影響をうけちゃった。

何これ、面白い。すごい書きっぷり。芸風尖りすぎでしょ。

RYUKEN OFFICIAL BLOG ただ人生逃げ切りたいだけ。

この中でも、面白いな〜と思ったのは以下の3つ。

 

暇つぶしのお茶請けにと思って、読んでたら、短時間ですっかり洗脳されてしまいましてね

それでもって、カナダに戻ったら速攻で、うっかり、有料のりゅうけんの「人生逃げ切りサロン」まで入ってしまったよ。バカだねぇ。

だって、「逃げ切りたい」なんて、清々しくてイカす。それまで言語化できてなかったけど、私の気分にぴったり。

そして、りゅうけんさん、仕事早い、笑えるくらい早い。私がりゅうけんの「人生逃げ切りサロン」に加入したのが8月24日。ブログの方向性相談して助言もらったのが8月25日。このブログ立ち上げ作業始めたのが8月26日。ブログタイトルつけるのに迷走してたら、サクッとタイトルの助言してくれたのが8月28日。しかも、りゅうけんさんのサロンにいる初心者は、私だけじゃない。いっぱいいる。その人たち全員にサクサク助言。

サロン内のりゅうけんさん以外の人も、実はそれぞれの分野で超有能。その人たちの間で飛び交う会話がアタマ良すぎて、意味わからなない。頭から湯気でる。ついていけない。でも、いいもん、能あるバカはバカを隠せるんだもん。私、バカであることに対して超有能だもん。ちゃんと隠せてる、私、大丈夫! 私、有能!

あ、りゅうけんさんに提案していただいたブログタイトル「隠居系元医師の人生逃げ切りブログ」、結局、そっくりそのままいただきました。あざーっす

騙されてるのかもしれないけど、1980円/月で、こんな面白そうな仕事早い人と繋がりが持てるんならそれもアリ。それでもって、本当に騙されたりしてても、これはこれでいいネタになりそうです。

 

まとめ

元医師だったことを晒してまで、隠居系ブログを書こうと思った3つ、書いてみました。

自殺しそうな気分で働いてる人たちがその場所から逃げるのを、直接手伝うことはできません。そんな力量ないし、そもそも、逃げたいかどうかも分からないし、私は私の生活が一番大事だし。

でも、好き勝手書いたブログが、私の収入になり、私がウハウハしたら、今逃げようかどうしようか迷ってる有能なのに理不尽に我慢してる人達もブログ書いてみようって思うかもしれない。

私がウハウハになるために、使えるものは、(どーしても嫌なものは除いて)使ってしまおうと思った、というお話でした。だって、他に武器がないんだもん。

こんなこと書いてるけど、まだブログタイトルに元医師とかついてるのを見ると、自分で納得してつけておきながら、気分が盛り下がるので、後で気が変わるかもしれません。ま、私がウハウハになれば、それでいい。焼け野が原になったら? バカがバレた事実が残るけど。。。あれ? 大した被害なくない?

このブログ書くこと自体が実験という名の遊びなので、「それもまた、良し」です。バカがバレた事実が残れば、それをネタにして、美味しく暮らして生きます。

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