【勝手に産業医入門マニュアル(3)】産業医のお仕事の見つけ方

みなさんこんにちは。50歳超女子大生のカステラ@Rainha_Castellaです。ガチ臨床医から産業医ワールドに足を踏み入れた二人のお友達に暑苦しい愛を込めて、飽きるまで続ける予定の産業医入門マニュアル(3)へようこそ。

今回は産業医(嘱託)のお仕事の見つけ方について。

女王様
昔々、あるところに、相場知らなくて、業界最安値で、アレもコレも引き受けたリアル友達がいてさぁ…(実話)。薄利多売良くない。

前書きはどうでもいいから、サッサと産業医としての仕事先を探したい人は産業医のお仕事はどうやってさがすの?をクリック。

産業医先選びは慎重に!

人身御供にならないために

労働衛生に熱心な企業は、思いの外たくさんあります。そういうところで雇われている産業医は幸せです。が、法律で決まってるので、仕方なく産業医を雇っている企業も同じくらいにたくさんあります。

わかりやすく「先生、名前だけ貸してくれたらそれでいいから、職場巡視も来なくていいから」等のフラグ立ててくれれば、こちらも「それではお請けできないので、他をあたってください」と言えるのですが、企業で社長やってる人もバカじゃないので、そこまでわかりやすく本音をダダ漏れにしてくれるのは稀です(稀にありますけどねw)。

恐ろしいのは、「労働者の健康を守る気は全然ないけど、何か健康問題があって訴えられたら産業医に被せちゃおう」なんて思ってるような企業の産業医にうっかりなってしまうこと。

まずは、最低限、良い子のお約束として、

  • 「業界最安値でアレもコレも引き受けない!」
  • 「名前だけ産業医は意地でもやらない」

を死守してください。安く引き受けても、責任の重さは同じよ?
名前だけって言っても責任はあるよ?

産業医も民事で訴えられる時代なので、医師賠償責任保険には入っとこう

私がまだ産業医やってた頃も、産業医が民事訴訟で訴えられることはちょくちょくありました。例えば、15年くらい前の案件として、〇〇電気とか〇〇〇〇機とか〇〇貨物運送とか〇〇金融公庫とか…情弱の私でも、ざっと10件くらいは思い当たる。

最近のも、ぱぱぱっと5件くらいは思い当たる(カナダにいるのに!)。もっと知りたい方は自力でググってね❤️

さらに、2019年4月1日の安全衛生法の改正により、産業医には「誠実義務」が課せられました。

何が言いたいかというと、産業医をバイトとして行う場合でも、保険は入っておいた方がよいです。【民間医局】の医師賠償責任保険は、臨床アルバイトだけでなく、産業医・学校医等の嘱託医等の医師活動に関わる専門事業者賠償責任もカバーします。医師会に入っている先生なら、医師会のでも、勿論OKですし、医局に属してる先生なら医局のでもOK❤️。

要はなんでもいいから医師賠償責任保険に入っとけ! ってことです。



産業医の報酬はここら辺参考に

表にするのはいかがなものかと思うので、自力でクリックして飛んでね。産業医は一人で仕事するのは無理なので、このくらいもらわないと、保健師さんや事務員さんに適切な報酬払えないよ。

日本橋医師会の例

愛知県医師会の例

合同会社パラゴンの例(産業医大出身医師による会社) ←イチオシ

京都工場保健会の例 ←これもイチオシ

女王様
独断と偏見でいうけど、合同会社パラゴンや京都工場保健会の料金設定は良心的だし納得いく。他の2つも良心的で標準的な設定だけど、産業医の職務の何に対して報酬を払っているか、わかりにくいでしょう?

私が産業医として日本で働いてたら、パラゴンや京都工場保健会みたいな料金体系にするし、私が社長やってて産業医を雇うのならやっぱりこのくらい払うYO。

一言でいうとこの2社の料金設定はイチオシ。

産業医のお仕事はどうやって探すの?

身も蓋もなくて申し訳ありません。ものすごくぶっちゃけますが、産業医大出身の産業医もしくは他大学出身であっても産業医大出身の産業医との繋がりのある産業医から紹介を受けるのが確実です

それ以外のルートがない訳ではないです。が、真面目に産業医やってると、どの道、産業医大関係者と知り合うことになるので、できるだけ早めに、方針に賛同・共感できる産業医大関係者と知り合ってしまいましょう。大丈夫! 一人とつながればあとは芋づる式に…。

産業医大関係者が必ずしも優秀な産業医であるとは限りません。でも、優秀な産業医は必ず産業医大関係者を知っています。産業医大はあまりにも特殊で、産業医業務と大学が切り離せないんです。

あと、合わないと思ったら次行こう次。産業医大出身同士でも、合う合わないありますよ、たぶん。

産業医のお仕事の探し方1:「産業医になるための講座」の講師の誰かの弟子になる

産業医学基本講座や、産業医学基礎研究会集中講座など、産業医になるための講座の講師の先生の中から、「この先生の話はもっと聞きたい」と思った先生とコンタクトとってみましょう。産業医には色々なタイプの先生がいるので、この先生なら!と思える先生が必ず見つかります。しつこいですが、あとは芋づる式に…

産業医講座の先生方は直接、企業の産業医を紹介するようなことはしませんが、「こういう人がいるよ」「こういう企業で人探してるよ」と、何かの時に口添えしてくださることはよくあります。また、実に色々なことをご存知なので、弟子入りしてしまいましょう。産業医活動を行う上で大きな助けになることでしょう。

産業医のお仕事の探し方2:最寄りの産業保健総合支援センターにご挨拶に行ってみる

もしアナタが、

  • 働く人の健康を包括的にサポートしたいとお考えの産業医資格持つ開業医の先生

なら、最寄りの産業保健総合センターにご挨拶に行ってみましょう。「現在開業しているけど、産業医として働く人の健康を包括的にみていきたい、講習の日程や、オススメの本などを教えてください」とかお尋ねください。

産業保健総合支援センターでは、産業医を直接斡旋することはありませんが、産業医を探している企業を把握しているのでヒントくらいは…(以下略

あまり小さい産業保健総合センターだと、産業医先探しには向かないときもあります。それでも、挨拶に行くこと自体で失うことは何もないですし、産業医活動する中で「こういう時どうしよう」と判断に困るようなことに当たったら、どのみちお世話になるので、センターの人とは、顔見知りになりましょう。しつこいですが、あとは芋づる式に…

産業医のお仕事の探し方3:労働衛生機関と契約する

労働衛生機関の中には、とても質の高いところがある

労働衛生機関の多くは、50年以上も前から熱心に労働衛生に取り組み、日本産業衛生学会専門医制度委員会から研修施設としての認可を得ている機関もたくさんあります(労働衛生機関の多くは、創設時は、法令で定められた業務または特定の物質を取り扱う労働者を対象にした健康診断を主な業務にしていたため、健康診断機関と呼ばれることもあります)。

さらにっ! 労働衛生機関では、日本産業衛生学会専門医の指導医の先生が常勤で勤めていたり、経験豊富な産業保健師さんや作業環境測定士さんいたりします。

で、そういうところの労働衛生サービスは安くはないけど質は高いので、そこで産業医契約する企業は、労働衛生に熱心な企業が多いのです。これ、めっちゃ大事。

質のよい労働衛生機関に所属(あるいは契約)して、「産業医バイト」するのは産業医先の探し方として非常におすすめできます。

質の高い労働衛生機関の見分け方

そうは言っても、質の高い労働衛生サービスを行なっている労働衛生機関の見分け方は、産業医業界歴の短い先生には少し難しいかもしれません。

ってことで、以下は目安です。絶対、ではないけど、右も左もわからない時は参考になるはず。

  • 産業医先の探し方1&2で知り合った現役産業医の先生に、「信頼できる労働衛生サービスを行なっている労働衛生機関」について尋ねる
  • その労働衛生機関が「全国労働衛生団体連合会(クリックすると加入機関一覧が見られます)」に加入しているかどうか調べる
  • その労働衛生機関で行なっている健康診断が「全国労働衛生団体連合会の労働衛生サービス機能評価基準(クリックすると評価基準を満たしている機関一覧が見られます)」を満たしているかどうか調べる

労働衛生機関で契約する時は、バイト・転職エージェンシー経由するより、信頼できる産業医に直接紹介してもらって契約の方がよい

私は積極的にバイト・転職エージェンシーを活用する派ですが、労働衛生機関で「産業医契約」する場合は、信頼できる産業医に直接紹介してもらった方が良い派です。

健康診断(特殊健診含む)のスポットアルバイトならバイトエージェンシー経由も良いんですよ(私も利用しています)。が、産業医を月1〜2回の定期アルバイトとして行う場合は、別です。もし、ツテがないのなら、ツテを作るくらいの勢いで!

また、通常、労働衛生機関内で、健診バイト医師と産業医は接点がありません。労働衛生機関に健診バイトに行っても産業医と会えることは稀です。

産業医のお仕事の探し方4:バイト・転職エージェンシーで探す

「産業医の斡旋」に限っていうと、今のところ、オススメではない

うーん、先にも書きましたが、産業医のお仕事探す場合には、「今はまだ」あまりおすすめしません。

スポットの健康診断や、臨床の定期非常勤枠とかなら、本当にオススメなんです。私もそういうのには積極的に利用してます。

もちろん、バイト・転職エージェンシーの中には、企業の労働衛生ニーズをきちんと把握し、産業医とのマッチングにも成功しているところも少なからずあるのですが、中の人の個人差や力量、温度差がまちまちで、「このエージェンシーなら大丈夫」と言えません。さらに、「このエージェンシーのこの人なら大丈夫」が見つかっても、その人が産業医業務に関しても大丈夫とは限らない。

結局、「ソコの会社で大丈夫か確認」するのに、産業医として経験積んでる人の意見を聞くことになります。だったら、初めから信頼できる産業医に紹介してもらう方がいいかなと。

ただ、この分野にはどんどん人が集まっているので、将来的には、「このエージェンシーなら大丈夫」が言える日は近いかもしれません。

敢えて選ぶならどこ?

うー、産業医の斡旋会社を自分で使ったことがないので…。
ホームページに書いてある情報「だけ」を頼りに判断すると、以下の2つかなぁ…。私の主観と独断と偏見だけで書いているので、参考程度にしてください。実際に使ったことがあるわけではないので、外したら本当にごめんなさい。

具体的な利用方法

とはいえ、もし、産業医にツテもコネも全くなかったら、やはりエージェンシーに依頼するのは現実的かもと思います。

私だったら、上述のエージェンシーに登録して、全国労働衛生団体連合会に記載してある労働衛生機関を紹介してもらいます! 日本産業衛生学会の指導医・専門医がいる労働衛生機関で修行積むのはおすすめのキャリア構築方法の一つです。

産業医のお仕事の探し方5:労働衛生コンサルタント事務所と契約する

労働衛生コンサルタント事務所と契約するの、悪くないんですけど、一緒にやれる相手とじゃないときついかな、私ならやらないな…。

産業医のお仕事の探し方1の「産業医になるための講座」の講師の誰かの弟子になる で、知り合った先生がたまたま労働衛生コンサルタント事務所を開業している先生で、日本産業衛生学会の指導医(産業医指導医)+労働衛生コンサルタントの両方を持ってる人の下で修行を積みながら働くのなら悪くない形…かも、知れません。

つまり、どのみち、産業医を実際にやってる先生と知り合いになるのが確実な方法ってことになっちゃうんです。

まとめ

  1. ブラック企業の片棒をうっかり担いでしまわないためにも、産業医初心者のうちは、ベテラン産業医の誰かと知り合って、仕事を紹介してもらうのがオススメ。一人でいいから、誰かと知り合いましょう。何度も言いますが、あとは芋づる式に…
  2. 産業医も訴えられる時代なので、【民間医局】の医師賠償責任保険などに入っておこう。
  3. 労働衛生機関と契約するのなら、「全国労働衛生団体連合会」に加入しているかどうか確認。
  4. 自分で使ったことがないので、全力でオススメはできないけど、ホームページなどから判断するに、非常勤ドクターのアルバイト情報「Dr.アルなび」【JMC】日本メディカルコネクションは悪くない印象(根拠に乏しくて申し訳ありません)。

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