【突撃】カナダで医師になるには?【日本人医師にインタビューして来たよ】

どうも、Castella (カステラ女王様 @Rainha_Castella )です。

最近、ひょんなことから、カナダでちゃんと臨床医やってる爽やか青年と知り合いました。

せっかくイケている青年とお知り合いになったので、カナダで臨床医になりたい人の役に立つといいな〜と、インタビューしてきました。

女王様
「こんなドロッポなブログに載せられるの嫌かな?」ってちょっとドキドキしたけど、めっちゃ快くインタビューに応じてくださったよ!

Rせんせ、本当にありがとうございます。

あと、R先生からの伝言だけど、R先生の研究お手伝いできる人がいたら(無給)、カナダで臨床みれるように協力してくださるそうですYO! ただし、即戦力募集なので、学生さんは医師免許とってからにしてくださいね。(2018年10月31日:充足してしまったそうです。またそのうち、空きが出たら、おしらせします。)

Q:R先生がカナダで医師になるまでの過程を雑にw 教えてください

女王様
まず、MCCEEやMCCQEの情報ってどうやって入手しました? 情報が少なすぎて、すごく苦労したんですよ。

USMLEと違うことも良くわかってなくて、USMLEのSTEP1&2 間違えて取得しちゃったよ。

R先生
自分、USMLEは持ってますが、全く使わずでしたw

MCCQEは受験してないんですよ。フェローからの直接採用だったので。

高校〜大学卒業まで

出身は都市部ではない国立大学医学部で、入った時から留学はしてみたいなと思っていました。

高校3年から毎日バイトをして、自宅通いで、奨学金を借りて生活していたので貧乏な親に迷惑をかけることはありませんでした。

大学3年目くらいまで、交換留学生の授業に出席して、海外の本を読むことも多く、北米やイギリスでの文化に相当期待が高まっていきました。アガサクリスティーとかシャーロックホームズとか古典的なものからダンブラウン、ビルオライリーなど小説、政治の本まで幅広く読んでましたね。

ただ、6年生になった時に、周りで留年までして研究留学する同期には、そこまでする価値あるかなと疑問に思ってました。

女王様
貧乏なところに激しく親近感w

研修医時代

研修医は全然期待していなかったので、250床程度の病院で研修しましたが、その時期は第一次臨床留学ブームが来た時期でもありました。

ご存知の方も多いでしょうが、沖縄、横須賀の米軍基地で研修してUSMLEを取得し、そのままアメリカの臨床研修システムに応募するあれです。 自分も興味はありましたが、収入面での不安が強く、波には乗りませんでした。 その後、専門に進み認定医とかの時期ですが、先輩にそそのかされ、大学院に進学、そのまま動物実験に明け暮れ4年で卒業。

卒業と同時くらいに専門医を取得していよいよ留学かなと思ってました。

余談ですが、この時期に臨床留学ブームの方々がアメリカでの4年の研修を終えて帰ってくる時期でもありました。もうご存知かと思いますが、アメリカ帰りの人は、日本の仕事ができない、やり方が違う、医局に属さないので使いづらいなどの理由で、結構大変な思いをされた方も多かったようです。

ともかく、自分はやっと留学できるかと思っていたのですが、いかんせん行き先が見つからず困っていました。

USMLE取得〜カナダでのフェローシップまで

何をすればいいかわからないのでとりあえずUSMLEの勉強してみて、Step1,2に一年半で合格しましたが、点数が低く平均と同じだったのと今更研修医になるつもりはなかったのでフェローで行き先を探していました。

そこで耳にしたのが、アメリカのフェローは研修医をしてないとまず雇われないが、カナダなら専門医免許、英語の点数、推薦状だけで審査に通れば医師免許が取得できるというものでした。

その後、紆余曲折を経て、カナダで臨床フェローを探しているとの話を聞いて、1月に申し込み、2月に合格、7月からフェローシップの開始となりました。

R先生
ここでいう紆余曲折は原稿用紙4枚分くらいの濃ゆい内容なので割愛しました。
女王様
ちなみに英語の点数とは、どのテストのどの点数でしょうか? 
R先生
病院と科によって変わりますけど、IELTS7.5というとこもあればTOEFL100 speaking24とかを最低に敷いているところもあります。
補足

私の頃はTOEFLの他にTSE(Test of spoken english)があり、私はこのTSEの点数が全くとれませんでした。TSEは6点満点で5点以上でマッチングを受ける権利があったのですが、私は最高で4.5までしか取れず(普段は3.5~4でした)。

MCCQEPart1は上位10%だったので、希望箇所にマッチされなかったのも、ほぼほぼ100%英語(Speaking)のせいだと思ってますw (MCCQE Part2は研修のあとで受験することもできた)

なお、ダメでもともとと思って申請したマッチングですが、希望の科目(職業病)はダメだったけど、北極圏の家庭医研修はマッチされました。家庭医にどうしてもなる気がしなかったのと北極圏に行くのが辛すぎてスルーしちゃったけど。

ただ、近年、

R先生
オーストラリアでも問題になりましたが、ここカナダでもコミュニケーションエラーによる医療事故が多発してここ数年はものすごく厳しくされているようです。

とのことなので、もしかしたら、今は北極圏の家庭医も、英語が苦手すぎるとマッチされないかもしれません。

Q:R先生が考えるさいきょうのカナダで医師になる方法について教えてください

さて、カナダで医師(専門医)になるには4つの方法があります。

  1. カナダの医学部を卒業してレジデンシーに応募、合格する
    • レジデンシーは枠が科によって、病院によって決まっていますが、うちの科は毎年7人とります。
  2. 海外の医学部を卒業してMCCEE受験合格→IMG(カナダ外の医学部卒)用の枠に応募合格する
    • うちの科ではIMG枠は毎年1人です。
  3. 日本で専門医を取得後、クリニカルフェローに申し込み合格する
  4. 何らかのコネクションや、実績(論文や臨床技術)によってチェアーからジョブオファーをもらい、特別免許を州に申請して合格する
    • 自分の場合は3から4に進みました。

日本人の場合、2のルートに進むのがほぼ不可能です(僻地の人気のない科(family medicineなど)は除く)。

女王様
英語苦手なのに、2のルートで医者になってみようとした私って、情弱すぎるw

Q:カナダ生まれのカナダ育ちがカナダの医学部を卒業するまでの一般的コースを教えてください

こちらでは高校の後4年のundergraduateに通い、人によっては論文執筆もその時期にしてしまって、優秀な者のみがmedical schoolに進学することができます。

その結果、医学部1年の段階で科学的な思考ができているものが多いです。

さらに、医学部4年で研修医に応募しますが、研修病院自体が少ないのと、国の予算不足で、毎年研修医になれず、フリーター/ボランティア研究者になるものが一定数でます。

つまり医師免許を持ったニートになるわけです。

一部はオーストラリア、アメリカ、アイルランドで研修をしに行く人もいます。 そのため、医学部3年で臨床ローテーションするときにはみんな高いモチベーションでギラギラした学生ばかりです。

さらに縫合、挿管、患者診察などすべて学生の時からやっていて、毎日評価表を受け取らねばならないので油断しません。

Q:日本の医学部生や研修医とはどう違いますか?

日本の場合、最短18歳で医学部に入るので、単位さえ取れればいいやという学生が多いのと、研修医は必ずなれるので、モチベーションが全然違います。

研修医など正式に評価されないので、一部の大学病院の研修医の先生はお世辞にもいい先生とは言えませんよね、、、。

医学部を卒業した時点で、他国出身の者に勝てるような学生さんを自分は日本での10年の臨床経験から見たことがありません。

なので、結論、カナダで正式な医師になりたければ日本で専門医を取得してクリニカルフェローでカナダに来て、実績とコネクションを作り、ジョブオファーをもらうのが確実と考えます

誤解のないように言うと、医師になった後は日本の方が圧倒的にハードモードなので、医師の技術的には専門医になったころにはこっちと同じようなものです。むしろいつも病院にいる分日本の医師の方が優秀にすら思えます。

Q:カナダのレジデンシーマッチングについて、知ってることを教えてください

R先生
レジデンシーのマッチングに関してですが、これもfamily medicineなどの科を除いて、学生が見学に来た時の評価表をもとに決めているようです。

テストの点数は重要視されなくて、話しやすさと、論文、サイコパスでないかどうか、ナースと普通に話しできるかなどで決めているようです。

女王様
ぐぬぬ。ダメじゃん、私。キシロカインが通じなくて、Nsに10回くらい聞き直されて、半分キレそうになりつつ、自分で注射液を吸う作業したんだよねw キレそうなのは向こうだったに違いない。

先日レジデンシー担当者と話しましたが、5年間いっしょにいるのだからテストの点数は全く考慮に入れないとのことです。ここがアメリカのUSMLEとの一番の違いと思ってます

アメリカは安い労働力と割り切ってレジデントを入れてますから。本レジデントと仮レジデントとか作って日本人をごみのように扱っているとの話も聞きますし。

そのせいかこっちのレジデントは基本性格いいやつばかりです。

女王様
ふおおおおおお! めっちゃすごい情報ですね。これ読んだら、元気でる日本の若い先生たくさんいそう。日本から頭脳流出してしまいそうですが、もうちょい、日本の医師を大切にしてもいいと思うの(Nsもね)。
R先生
外の世界を知らない方が幸せなことも多いんだって、カナダに来て思い知りましたw

R先生からお知らせ

もし研究フェロー(無給)で研究手伝ってくれる人いれば、臨床も見れるようにするので、ブログのインタビュー記事にその旨にちらっと一行入れてもらえるとありがたいです。

冒頭にも書きましたが、大事なことなので再度赤太字で書きました。

研究フェローとしてR先生手伝う気のある先生方、これ、すごいですよ!
これを足がかりにカナダで臨床医として働けるチャンス!

ただし、R先生は、現在とってもお忙しく、即戦力をお探しなので、学生さんは医師免許取ってからご連絡ください。

2018年10月31日:充足してしまったそうです。またそのうち、空きが出たら、おしらせします。

あとがきに代えて雑談など

R先生
女王様、産業医スタートは珍しいですね。診療科には興味なかったんですか?
女王様
病理には興味あったけど、診療科とは言えないですよねw
R先生
病理はありがたーい先生方ですが、診療しないですからね。
女王様
たぶん、自分の欠点にうすうす気づいてたので(人の話を半分しかきいてない、勘違い多い、たとえ日本語でも)、無意識に避けてたんだと思います。
R先生
そうですか。日本の医師、カナダで臨床やってくれないかな、あまり見かけないので、ちょっと残念なんですよね。

そういうわけで、もうひと押し。

もし研究フェロー(無給)でR先生の研究手伝ってくれる人いれば、臨床も見れるようにしてくださるそうですので、コメント欄、または、私のツイッター(カステラ女王様 @Rainha_Castella )のDMを利用して声かけてください。R先生に繋ぎます。しつこいようですが、学生さんは医師免許取ってからの連絡をお待ちしています。

7 件のコメント

  • こんにちは。
    現在日本の医学部5年の学生です。
    将来、カナダに移住したいと思っており、出来れば臨床医を続けたいと切に思っております。
    突然こんな素敵なチャンスをお見かけできてとても嬉しいです。
    カナダに留学できるのは卒業後になってしまうかもしれませんが、是非R先生と繋いでいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

    • OMさん

      お名前が本名ぽかったので、私の判断で勝手にニックネームつけてしまいました。
      R先生に連絡いれてみますね。

      個人的なことだと思うんで、今後の連絡は直接Eメールの方に入れます。OMさんにEメールがうまく送れるかどうか確認したいので、ご確認ください。

  • 日本の医学部5年生です。自分は将来カナダとは限らないですが外国での臨床を考えていまして、将来のためのステップアップにまたとないチャンスかと思い連絡してみました。研究フェローとしては卒業後、もしくは初期研修後になると思いますが、もしよろしければR先生と色々とお話をさせていただきたいと思っています。ご迷惑とは思いますが是非R先生にお繋ぎしていただきたいです。よろしくお願いします。

    • トンさん

      ごめんなさい、R先生に連絡してみたのですが、現在、R先生は大変お忙しくて、心底、即戦力が欲しがっていらっしゃいます。
      そのお礼というか、交換条件として、こちらで臨床医として働ける道につながるフェローをということなので、申し訳ないのですが、学生さんのために時間を捻出するのはとても難しい状態です。

      私の書き方が曖昧でしたので、元記事の方を加筆訂正しました。

      私の方からできるアドバイスとしては、カナダで臨床医として働きたい場合、国際的に互換性のある科の専門医になってから、国際学会などで自力でコネを作り、フェローとして入るのが近道かと思います。例えば、互換性のある科とは循環器内科や外科、皮膚科や眼科などです。

      産業医学や病理は国際的な互換性はないので(産業医学は法規の知識解釈が必要だが国によって法規は違う、病理は国によって分類が若干異なる)ので、これらの専門医を日本でとっても、カナダではフェローには入れません。

      カナダでフェローにはなれませんでしたが、私がカナダに留学できたのも、カナダの産業医学専門の教授が日本にたまたま3ヶ月ほど滞在なさっているのを知り、会いに行って自力でコネを作ったのがきっかけです。

      まずは、自力でコネを! 
      そういう意味で、学生さんの間にR先生とコンタクトを取ろうとしたトンさんの方法は極めて正しいので、この調子であらゆるコネを探してくださいね。Twitterなどに入ると、海外で活躍していらっしゃる先生のTweetを読むことができます。とりあえず、Twitterでお米の国の外科医さんをフォローしてみてね。質問箱などで学生さんからの質問にも答えてくれるようですよ。
      また、お米の国の外科医さんのブログも紹介しときます。
      http://www.okome-surgery.com/ 

    • トンさん

      コメントありがとうございます。
      R先生、おそらく即戦力を探していらっしゃるので、もしかしたら、トンさんの条件とは合わないかもしれませんが、R先生に繋ぎますね。
      念のため、トンさんに確認のEメールを送りますので、少々お待ちを。

  • ブログを拝見しました。私は卒後随分経過していますが転科を考え、医局を抜け、現在はフリーの状態です。学位、専門医も取得済みです。こういう状況ですので、海外で研修を受けたいと思いUSMLEの勉強中です。R先生の研究内容やご専門によっては私は全く当てはまらないのかもしれませんし、私のような年寄りはご迷惑とは存じますが、もう少し支障のない範囲でお話が伺えないかとご連絡を差し上げた次第です。もしよろしければ、お話を伺えないでしょうか?よろしくお願いいたします。

    • R先生に繋ぐ前に、Eメールちゃんと届くか確認するので、私からEメール送ります。
      Eメール届いたら、簡単でいいので返信ください。

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