【悩みをスパッと】医者(医師)辞めたいと思ったらやるべき事【6つの解決ステップ】


どうも、ドロッポ医界の女王様、Castella(カステラ女王様 @Rainha_Castella )です。

最近、私の医者成分は1%以下になっているので、ドロッポと自称するのもどうかなと思い始めています。しかし、その分、非医者としてのキャリアは着々と積み上がっておりますw

<医者(ほぼ)辞めて、10年経ってわかったこと>

  • だいたいなんとかなる
  • 「医者の常識、世間の非常識」は割と本当だが、それを非常識の免罪符にする医者はロクでもない
  • 「そんなことじゃ医者やっていけないよ」と言いたがる上司は大抵モラハラでセクハラなので、距離を置くか、反撃すべきだった(後悔)
  • 「医師は生涯勉強」は割と本当だが、どんな仕事も生涯勉強
  • 好きなこと勉強するのは楽しい
  • だいたいなんとかなるけど、医師免許と運転免許はあると便利

上に書いたことは、今の私にとっては当然すぎることです。が、医者辞める前は、「薄々そうは思ってたけど、確信できない」と思ってたことです。

そう言うわけで、今回は、物書きの端くれとして「医者辞めたい」という悩みに対する対策記事を書こうと思いました。

にゃんこ
ちょ、物書きの端くれって。
女王様
ドロッポ「」の自称はどうかと思う昨今、新しい肩書きがあった方がいいかなーと思って。

なお、この記事は、クロネコ屋の月100万稼ぐアフィリエイト講座「会社を辞めたいと思ったらやるべき事。悩みをスパッと解決するための手順を教えます」盛大にパクって書いています。

目次でサクッと把握

ステップ1:とりあえず、いくつか医師転職エージェントに登録

がっつり広告サイトに導いてしまい、なんかちょっとごめん。でも、辞めたいと少しでも思ったら、転職エージェントに登録した方がいいのは本当なの。登録するだけで「逃げる準備」ができた気がして、それだけでホッとする人も多いはず。

女王様
ホッとしても、実態は何も変わらないけど、ホッとすること大事。

合わなくなったら即辞めろ、といっている訳ではありません。

でも「辞めたいけど、どうしようかな。」「辞めたい辞めたい辞めたい」と愚痴っているだけでは、何の進展もありません。

医師転職エージェントリスト(クリックするとリンクに飛びます)

【民間医局】に登録する

【エムスリー】に登録する

【リクルートドクターズキャリア】に登録する

【e-hijokin】に登録する

【Very-Match】に登録する

【医師バイトドットコム】に登録する

【Dr.アルなび】に登録する

少なくともつ、できればつのエージェントに登録して、比較検討してください。まずはバイトということで登録して、エージェントの対応などをみてみましょう。

エージェントについて少し(だけ)解説

エージェント登録は無料、何年登録してても、追加料金等がかかることは一切ありません。

エージェントとはEメールでのやりとりが中心で、直接、電話がかかってくることはまずありません。しかし、不用意に電話してくるエージェントがあったら、縁を切るか担当を変えてもらった方が良いです。

1回や2回の電話なら「バイトを自分でも探せた方がいいかな〜と思って、エージェントに登録したんですよ〜」で済みますが、まだ転職する気もない時から、同僚や上司に転職を疑われるようなことになると、なかなか面倒です。

なお、できれば、私のリンクから飛んでくれると嬉しいけど(成約すると、私に広告料が入る)、私に1円でも入るのが嫌な人は、自力でググって登録しましょう。

ステップ2:とりあえず、美味しいもの食べて寝ろ

女王様
とりあえず、インフルエンザにでも罹ったことにして、コンビニで美味しいもの買って、2〜3日寝込んでください。おっと、熱が下がっても2日は休まないとダメよ、ダメダメ。他人に感染させるよ? バイオテロだよ? って書きたいけど、炎上しそうなのでやめとく。
にゃんこ
まさかの仮病の勧め?
女王様
いや、だから、やめとくって書いておいた

【注意】本当は、有給休暇とって、堂々と休むのが正しい休み方です。

休むことに罪悪感を感じているアナタに

言っとくけど、カナダの勤務医は、「風邪」とかいうフザケタ 至極真っ当な理由で休みますからね。もちろん「今日は愛する妻の誕生日」とか言う理由でも休みます(これはあらかじめ予定に入れての休みですが)。

風邪などでの病欠の場合、「今日、先生、風邪で休み」って、朝いきなり電話かかってきます。で、代わりの予約の取り直しは、(慢性疾患で症状安定してる場合)早くて1〜2ヶ月先になります。私の家庭医(開業医ですが)は、毎年1ヶ月間のクリスマス休暇にスキーして、骨折するのが仕様となっており、本来なら年2回は会えるはずなのですが、ここ数年ほど2年に2〜3回しか会えません。ま、会っても何かしてくれるわけじゃないし、お薬は1年分処方されるんで、いいんですけどね(カナダでは割と普通です)。

もっと! 休むことに罪悪感を感じているアナタに

ついでに言うと、カナダは、患者側からのキャンセルにはとっても厳しいですよ。カナダは国民皆保険で医療費タダですが、48時間以上の猶予を持ってキャンセルしないと、患者は、罰金2万円ほど取られます。

もっとついでに言うと、カナダの救急外来以外の医者は年間延べ約3000人以上(人数は少し違ってるかも)の患者を診てはいけないという決まりがあり、あまり頑張ってたくさん患者を診てはいけないのですよ。

え? そんな気楽に休めないから辞めたいんだよ! ですって? そりゃどうも失礼しました。

じゃ、次のステップに行きましょう。

ステップ3:医者の何を辞めたいのか、紙に書き出してみよう

医者辞めたい時って「やめたいやめたいやめたい」と、頭の中でループしてるだけで、思考できていないので、医者の何を辞めたいのか、紙に書き出してみましょう。

女王様
阿呆らしいけど、これ、効果的。紙に書くだけで、悩んでる状態から考えてる状態になるから!
  • 寝る時間がない生活を辞めたい
  • いつ呼び出されるかわからない生活を辞めたい
  • 8Fの病棟で指導医に言われた通りに必要な点滴薬剤の処方箋書いて、B1Fの薬局まで自分で取りに行って、8Fに戻って、点滴ボトルに詰めて、患者さんに点滴するという忙しいだけで何のスキルも身につかない毎日を辞めたい
  • 指導医が二人以上いて、どちらかの指導医の言う通りにすると、片方の指導医から罵られる生活を辞めたい
  • 睡眠不足で働き、医療事故を起こすのではないかとヒリヒリする毎日を辞めたい
  • 専門医も学位も取ったので、医局にいるメリットが少なくなった
  • 専門医も学位も未だだけど、とにかく辛い
  • 白い巨塔的問題に巻き込まれるのを辞めたい
  • その病院の医者を辞めたい
  • 所属している医局を辞めたい
  • 転科したい
  • 医者自体を辞めたい

「医者そのものを辞めたい」以外は、「医者辞めたい」ってのとは違います。医者って、量が適切なら、医者の仕事も好きなことの方が多いので、早まらないように。

ステップ4:いよいよ医師転職エージェントに実際に相談

辞めなくても相談できる

上で書いたリストは、転職を決意した時に、そっくりそのまま、エージェントに伝えるべき事項です。

辞めるかどうか、自分でも決めかねていても相談してみると良いです。別に、辞めなくても相談できますし、相談すると、自分が医者市場でどんな感じで売れるかわかるから。

また、バイトで登録しておいて、気に入ったら転職の相談(通常、担当が変わる)するのもありでしょう。

複数のエージェントの中から1〜2社選ぶ

登録してみたら直ぐにわかると思いますが、3〜4社と同じ熱量でやりとりすると効率悪いです。登録は3〜5社で行った方がいいですが、相談して行く中で、好みのエージェントが見つかったら、メインを1〜2社に絞りましょう。

それから、これも登録してみたら直ぐにわかると思いますが、転職エージェントは、エージェント自体より、個人の力量の差が大きいです。エージェントの評判やランキングは、びっくりするほどアテにならないので、結局は、自分の担当さんで選んでください。

私も、登録は4社でしているけど、実際にやりとりするのは1〜2社。

例えば、私は現在、一時帰国の際にアルバイトするときには、担当さんとの相性から、民間医局を一番頻繁に、使っています。二番手でベリマッチ。でも、以前はベリマッチを中心に二番手が民間医局でした。

他には、ずっと前に半年間の長期定期アルバイトを行ったときには、臨床能力にあまり自信がないことまでお伝えして、民間医局医師バイトドットコムを天秤にかけました。この2社とは同じ熱量でやりとりしましたが、最終的には、教え好きの開業医の先生のところを探してきてくださった医師バイトドットコムで決めました。でも、今なら、転職の場合はエムスリーか、リクルートドクターズキャリアも入れた4社で比較し、選ぶと思います。

紹介による転職より、エージェント界した方が、人間関係の悩みは少ない

もう一つ、自分でも辞めることがどのくらい本気かわからなくても、エージェントに相談した方がいい理由があります。

それは、医師の世界はあまりにも狭く、概してお世話好きの医師は多いから。っていうか、勝手にお世話して、勝手に盛り上がって、勝手にメンツ潰されたとか怒るお爺さんが、意外に多いんですよ。。。

それがプラスに働けばいいのですが、外部の誰かに相談して転職先を探した場合、紹介された先が希望の条件と違っていても、断り辛く、断ることでその紹介者との関係が悪化することが多くてですね。。。ごにょごにょ。。。

ステップ5:辞めてから探すか、探してから辞めるか、それが問題だ

私の中でははっきりしてます。ずばり、辞めてから探す。です。

なぜかというと、医師免許持ってる限り、次は必ずあるから。今より条件良いかどうかはわからんけど。でも、言っとくけど、ドロッポして久しい私にすら、日本に帰れば、仕事あるからね。

身も蓋もありませんが、探してから辞めようが、辞めてから探そうが、次の仕事の条件が今よりいい保証なんてないんですよ。

さらに、条件のいい仕事が見つかったとしても、ちゃんと今の仕事を辞められるかは、わかりません。医局に迷惑をかけないタイミングで。。。なんて生ぬるいことを思っているうちに、半年くらいは直ぐに経ってしまいます。

さらにさらに、探してから辞めるつもりの場合、探している途中で、(エージェントが漏らさなくても)けっこう医局バレしてしまいます。例えば、三十半ばの循環器専門医が来てくれそうだ。。。という情報が回っただけで、個人が特定できてしまうんですよ、医者の世界狭いから。

なお、エージェントの多くはでは、探してから辞めるのを推奨してます。医局在籍中に医局には秘密で転職先を探したい時は、バレると現在の職場に居辛らくなってしまうので、実際問題として、「探してから辞める」を選ぶ場合は、エージェント使うしかないんじゃないかな。

確かに、医師転職エージェントは、辞めるときの交渉にも強いので、それもありなんですかね。

女王様
私は辞めてから探す方が気楽だからそうしたけど、そんなこと言えるのは医師免許関係ない副業だけでも、間違いなく生活できるって、確信を持ってたからかもしれません。

以下に、医者業以外の副業についてのリンク貼ってみましたので、よかったらどうぞ。

医者の年収は下がると思うから、副業して資産形成のススメ

2018年2月9日

勤務医の給料は今後下がる(と思う)から、副業のススメ

2017年11月8日

ステップ6:どうやったら医局から円満に離れられるか、知恵を絞ろう

昔と比べ、医局の力は弱くなったとはいえ、やはりかなりの影響力は維持しています。できれば、喧嘩別れは避けたい。

開業後まで、しょーもない、しかし、しゃれにならない嫌がらせしてくる医局は実在しますが(そんなに多くもないですが)、そんな医局だからこそ、あまり敵に回したくない。

可能であれば、医局に属したまま移動できないか、まず考える

医局の偉い人が、信頼に足る人で、アナタの話をきちんと聞いてくれる人であれば、無理に医局から離れようとするのではなくて、率直に相談するのも悪くないです。

私の頃と今はだいぶ違うし、大学や医局でも違いますが、人格・能力・政治力とも優れた教授や偉い人実存します。都市伝説ではなくて。いや、ホントに

医局が納得しやすい理由を(脳内で)いくつか用意しておく

比較的医局が納得しやすい理由は、(親も医者の場合の)医院継承による開業。特に、地元に戻っての開業は、切り札的に使えます。

次点で親の介護自力で新規開業が同じくらい。

その次くらいに、自分の病気、配偶者の病気など。

ものすごーく叩かれるかも知れませんが、(出産妊娠)育児による離職も使えます(私は意外と叩かれなかった)。女性医師だけじゃなくて、男性医師も使えばいいのに。。。と、本当は思うけど、その議論はここではしません。

そして留学。留学は、留学先への推薦状等を、所属医局の教授に書いてもらった場合は、留学から戻ってきた後、数年お礼奉公する必要があるかもしれません(私は大丈夫だったけど、もうカナダに住んでたし)。

最後に、教授の退官に合わせて、医局を辞める。教授と一緒に卒業

要するに、医局のメンツが立つような辞め方ですね。100%本当でなくても、表向き「それならしょうがない」と、言えるだけの理由が、必要なんです。

悪いことは言いません、ホント、できるだけ円満に辞めるに越したことはないので、100%ホントでなくていいから、60%くらい本当の理由を探しましょう。

誰に最初に話すかが超大事+メンツを潰さない+話を広げすぎない

ちなみに、私、2回医局辞めてます。大学院在学中に散々お世話になったカナダの研究室(医局に近いノリ)も入れると3回。ドロッポ医界の女王様にふさわしい経歴と言えましょう。でも、意外と友好な関係を保っているのが、我ながら強運。こんなところで運を使い果たしてる気もしますけどね。

さて、教授との関係にもよりますが、医局側が納得しやすい理由を揃えたら、最初に誰に相談するかで、その後のスムーズさは随分違います。医局長くらいの偉さの人に相談するのが吉、と一般的には言われていますが、医局長も色々なのが困りものですね。

私は1回目は、教務職員のお姉さん(今の私よりはずっと年下)に、相談に行きました。これは、この時の私には大正解。

教務職員のお姉さんは、

  1. 話を持って行く人の順序(誰に最初に話すか)
  2. 「医局が納得しやすい具体的な理由」をいくつか(上に書いたもの含む。嘘はダメだけど、本当のことを全部言う必要もないと言われた)
  3. 医局や教授のメンツを潰さない理由で辞めることの重要性
  4. 根回ししつつ、話を広げすぎないことの重要性(体調悪そうにしておく・カナダ人の夫と2年も離れて暮らしてて寂しいとか言っとく←)

について教えてくれたのですが、これって、割と応用範囲広いかも。

ちなみに、2回目は、最初から教授に直接、話しにいきました(私の年齢もそれなりに上がったため)。3回目は、カナダの大学院のコーディーネーターのお姉さんに相談。

メンツを潰さない

阿呆らしいと思うでしょうが、「本当のことを全部言ってるわけじゃないんだろうな、でも、嘘も言ってないんだろうな」って理由でいいから、医局や教授のメンツを潰さない理由を用意しましょう。言い訳になってもかまいません。っていうか言い訳は、礼儀

医局と仲違いした場合は、大学を変えるか、転科するか、市中病院で

医局と仲違いしたことが、医局辞めたい理由だったら、仕方ない。縄張り? を変えるしかありません。医局の影響力にもよりますが、大学を変えるか、転科するか、医局にあまり関係ない市中病院に行くかしかないでしょう(市中病院でも、医局とものっそ仲良い病院があるので、情報はちゃんと入手)。

このケースは、非常に苦しいことになりかねないので、早めに転職エージェントに相談することをオススメします。一人でなんとかできる範囲を超えています。

医局や病院を辞めたあとの身の振り方

しばらく休む

しばらくは、夜中に呼び出されたり、電話がなったりする心配のない生活をお楽しみください。私が「辞めてから探す」を強く勧めるのは、この時間を持つためってのもあります。

ちゃんと休める、呼び出されない夜が得られるだけで、だいたいの医者は元気を取り戻して、もう一度医師として、働きたくなることが多いように思います。私? 医学には興味あるけど、医者はもういいかな。。。

転職活動する

「辞めてから探す」だと、コレになりますね。しばらく休んで義理を果たしたら(?)、その後から転職は大いにありです。

転職活動は情報戦なので、転職エージェントの利用をオススメします。しつこいようだけど、割と本気です。

バイトしながら転職先を探す

これ、ブラック病院に勤めてしまい「携帯電話怖い」となっている医師のリハビリとしては最適です。

ただ、バイトって、真面目にやると、それなりにバイト先やバイト先の患者さんとも信頼関係ができて、快適だし、やりがいも感じてしまうんです。で、「一生これでもいいか〜、幸せだし〜。」になってしまうのが危険。

私はそれも悪くないと思っていますが(っていうか、私自身は、年に15〜20日、半日だけ医者バイトするっていう、フザケタ形態で働いてますが)、あまり世間様に受け入れられる働き方ではないです。

また、フリーランス医師は、どうやっても医師としての知識技能は、ちゃんとした勤務医&開業医と比べると残念になりがちです。知識技能の不足は、患者さんの命と直結しますので、考えて動きましょう。

留学する

これも、お金の工面がつくんなら、という条件付きで、かなりオススメ。

日本でのキャリア形成の役に立つかどうかというと、疑問しか残りません(移植とか、胎児手術とか、救急疫学は役立つかも、良くわかんない、ごめん)が、夜中に中断されずに勉強できるのは非常に楽しいし幸せなことです。勉強好きならやってみるといいですよ。

ただ、お金の心配をしながらの留学は、あまりプッシュできません。

成績優秀者なら返さなくていい奨学金もあるし、そこそこの成績ならTeaching Assistant (TA) しながら学内でお小遣い稼ぎ程度はできるのですが、奨学金はともかく、TAに時間使って勉強時間が取れなくて、成績悪くなったら本末転倒。

大学院は容赦なく落ちます。カナダ生まれのカナダ育ちの人でも、無事に卒業できるの3割くらいです。放校になったら目も当てられません。

留学するのなら、貯金なり、資産なり築いてからが良いでしょう。特に扶養家族がいるような場合は、ハードル高いです。

私は留学先に夫がいたので、住居費の心配せずに気楽に留学できたし、既に不労所得があったし、ついでに移民申請もして働ける状態で臨んだんですが、これはさすが運が良かったとしか言いようがないかなと。

女王様
留学中に、ワタクシのように、医者90%ほど辞めて永住するコースもありかもよ。
にゃんこ
普通の人は、そのコース羨ましくないと思うよ。

医師は続ける方向で、休んだり転職したりしながら、良い人生を!

医者辞めたいって悩む人の多くは、医者自体の仕事は好きなのに、体力がなかったり、「寝る時間があるなら勉強しろ」「40時間続けて働いてもミスするな」みたいな、頭の中まで筋肉なのか筋肉まで脳みそなのかよく分からん理論で支えられる世界に嫌気がさしているだけのことが多いです

今の医療が、強靭な体と気力を持つ医師に支えられている部分は確かにある

「自分がいないと、患者さんを見捨てることになる」と、頑張り続ける先生方は、やはり立派だと思うのです。そういう先生方は報われて欲しいし、そういう先生方のおかげで今の医療が成り立っているのは確か。

例えば、日経メディカルの「大学病院の医局に所属する、ある心臓血管外科医A氏の訴え 働き方改革で手術が減るなら私は病院を辞める」のアカレンジャーのような先生は、今の日本に絶対必要な先生で、医師の理想の姿の一つでしょう。

星新一「空への門」の“高校時代の友達”のように

上述のアカレンジャーのような先生は、理想の姿の一つではあります。

けれど、私にとっての理想ではないです。

星新一の「空への門」っていう話、私は好きなんですが、例えば、その中に出て来る主人公の”高校時代の友達”的な考え方は、面白いかなと思います。

女王様
「アカレンジャーみたいな特殊能力がなくても大丈夫なくらいにシステムを変える」って意識がないと、勤務医はずっとキツイまんまだと思うよ。

と、医師であることを90%ほどやめちゃった私が言ってみるテスト。

あとがきに代えて

本当は、もうちょっとさらっと書くつもりだったのですが、思いの外、気合の入った長文になってしまいました。

医者10年ほど90%辞めてるんで、自信を持って言いますが、別に医者辞めても、勉強はナンボでもできるし、面白いことはいくらでもあるし、食べてもいけます。

でも、大抵の医者がそうであるように、アナタもたぶん、医者であることが、好きなのでしょう?

だから、医者辞めたいと呟きつつも、医者やめることもできず、ぐずぐずこんな長文を最後まで読んでしまったのでしょう? (読んでくれてありがとう! 本当は嬉しいです。)

だったら、いつでも辞められるように6つのステップを華麗に踏んで、準備だけはやって、休んだり転職しながら、医師として自分が働き続けることができる環境を作り出して行く側になりませんか?

残念ながら、医師の労働環境なんて、非医師にとっては、どうでもいいことです。アナタが36時間連続勤務だろうが、激務の末アナタの大切な人がないがしろになっていようが、アナタが消耗していようが、医師自身が環境を変えようとしない限り、誰かが医師のために労働環境を変えてくれるなんてことは、絶対にありません。

21 件のコメント

  • Csstella さん

    初めまして。
    いつもブログ、楽しく読ませてもらってます。

    私は一昨年前の12月に自閉症スペクトラムと診断され、本来父親のクリニックを継ぐところ、第三者譲渡し、派遣会社にいくつか登録してスポット健診をしてきました。

    それ以来、この仕事が性に合ったのかあちこち旅行がてら仕事に行けて楽しんできました。

    ところが少し前にひょんな事からパニック障害とフラッシュバックを起こし、身体が動かずスポットの仕事をドタキャンしてしまい、派遣会社に迷惑をかけてしまいました。

    今は症状も治って、普通に仕事をしてますが今迄成約をもらえた派遣会社から募集終了の返事ばかり来るようになりました。

    やはりこの業界では一度キャンセルを出すともう仕事はもらえないようになっているのでしょうか?

    また他の派遣会社に登録しても情報共有などしてブロックされてしまうものなのでしょうか?

    それならそれで何か仕事を考えねばと思っています。

    ずっとこの仕事をされてきたCastellaさんの貴重なご意見を聞きたくてメールしました。

    ご回答頂けたら幸いです。

    • Castella様

      丁寧にご回答下さり、有難うございます。

      パニック症状からフラッシュバックをきたして休んだのは数日です。
      迷惑をかけた派遣会社は2社、健診センターも2社です。
      今のところ求人の案内はメールされてきますが、
      隣県の個人的に信頼されている健診センターが成約できた以外、全て既に成約済みか書類選考により見送らせて頂きますとの回答が返ってきます。
      以前ははエントリーするとすぐに成約のメールが来たのでドタキャンの影響だろうと思っています。

      9、10月は病気になる前に決まっていた仕事が週4〜5回あるので、まずはそれを休まないようにと注意しています。

      パニック障害やフラッシュバックについては長年診てもらっている主治医がおり(たまに仕事を休む程度ではない抑鬱が出るのと不眠症で眠剤を貰っている程度で自閉症スペクトラムと告げられたのは一昨年前ですが)、今回は過去の嫌な体験と近い状況(地理的なものと勤務条件等)が重なったため起こったので、今後はその方面の仕事は避けるようにとのことで軽い安定剤が出ただけでした。
      主治医のことは信頼しており、体調面は今は落ち着いています。

      ご指示どおり、しばらくは蹴られても求人に応募し続けます。
      幸い多少の貯えと家内に収入があるので週1でも月1でもいいので続けていくことにします。

      信頼を取り戻せるかは分かりませんが1日1日やっていくつもりです。
      仮に以前のように仕事がもらえるようになっても
      Castella様のようにゆとりを持ったスケジュール調整にするつもりです。

      健診センターを同じにすることや急募案件のことも非常に参考になりました。
      確かにブラックとまでは言わなくても無理を言ってくる体質の会社も散見しましたし、なるほどなあと思いました。

      医師会の健診センターや献血センターが人手不足というのは初めて知りました。どういった形で求人されているのか分かりませんが選択肢の一つに考えておきます。
      確かに組織の中にいれば、急病の折にフォローしてもらえそうですし。

      11月になるとコマ数が減って暇になるので、独身の時のように料理でも作って家内の手助けでもしようと思っています。
      なかなか理解されにくい病気と分かって連れ添ってくれてますので本当に有難いです。

      Casrella様のおかげで不安だった気持ちが随分、楽になりました。
      心より感謝致します。

      私もCastella様のように隠居医師生活が楽しめるようになりたいと思っています。

      またブログ、見に来させてもらいます。

      本当に有難うございました。

      • ヨシさん
        お返事のお返事になってしまいますが、

        >>隣県の個人的に信頼されている健診センターが成約できた
        コレあって、よかったです。1つでもあれば全然違います。
        いざという時には、こちらに定期非常勤で行くこともご検討なさるといいかも。隣県ってことで、少し遠いのかな? 本当は遠くない方がいいんだけど。

        それから、医師会の健診センターも日赤の献血センターも、ホームページに行くと(医師の求人を出さないポリシーのところもあるかもですが)、時々求人出てます。求人がある時にサクッと応募しちゃってもいいかもですね。また、もし、医師会の健診センターのセンター長に個人的な伝手をお持ちのお友達がいるのなら、頼んで紹介してもらってもいいですね。

        日赤の献血バイトは、以下のブログ記事も参考になります。
        https://www.minesot.com/search?q=%E7%8C%AE%E8%A1%80%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

        • Castella 様

          返信有難うございます。
          しばらく間が空いてしまいました。

          9月2日から昨日まで隣県に1泊2日の出張健診を4回こなしたのでバタバタでした。
          疲れはしましたが日本海の寿司や世界遺産の近くの秘境っぽい温泉を堪能できて良かったです。

          なによりも良かったのはドタキャンしてしまった派遣会社の一つを通して、これまた休んでしまった勤務先から2つ確定を頂けました。
          理由はよく分からないのですが本当に有難い限りです。

          タイトな勤務が続いた割には体調も良く、やはりこの仕事があっているのでしょうね。
          ただ、調子に乗るとまたしっぺ返しを食らうといけないので、11月からはコマ数を減らしていきます。

          医師会の健診センターや日赤の献血センターの求人の探し方、ご教示頂き有難うございました。

          暇がある時に時々見ることにします。

          Castella 様には不安なことを聞いて頂いたり、いろいろアドバイスを貰ったりして本当に感謝しております。

          またブログ、時々見にきますのでこれからもよろしくお願い致します。

    • ヨシ様
      コメントありがとうございます。

      急な体調不良のため仕事をキャンセルしてしまったところ、それ以降仕事がもらえないことが多いとお感じなのですね。
      仕事は、全くもらえなくなりましたか? それとも多少はもらえることもあるのでしょうか?

      もし多少はもらえることもあるのでしたら、今後も案件がある場合には、めげずに応募を続けてください。できれば「急募」案件がよろしいです。(1年間ドタキャンをしないという条件下で)1年後には、今までと同じくらいには仕事もらえるようになると思います。これは、週5回働いても、週1回働いても、信頼回復にはだいたい一年と考えてください。まったく働かない月が1ヶ月程度あっても構わないし、なんなら年間2ヶ月くらい仕事の多い5月6月だけ週4くらいで働いて、あとの10ヶ月は月1だけ働くというスタイルでも1年です。

      派遣会社はどこでも構いませんが、できれば、バイト先は「同じところ」にしてください。1年半働いていらしたヨシさんなので、相性のいい職場はあるはずです。その職場を狙って行くのです。ドタキャンは1回だけ、つまり、1社ですよね? 

      ドタキャンで失ってしまった信頼を回復するには1年はかかります。けれども、ずっと働いていなくてはならない1年ではなく、週に4回、半日だけ働く1年でもかまいません。どのスタイルならドタキャンする確率を減らせるか(ゼロが目標)、戦略を立ててくださいね。

      パニック障害やフラッシュバックに関して、きちんと治療は受けていらっしゃいますか? きちんと治療を受けていても起こるときには起こってしまうのがパニック障害だと思いますが、ドタキャンを起こしてしまうようなひどい発作を起こす確率をどうやったら減らせるか、やはり、ここも戦略が必要です。

      >>やはりこの業界では一度キャンセルを出すともう仕事はもらえないようになっているのでしょうか?

      場合によりもらいにくくことがあるる、が、回答かな。

      例えば、5年以上継続した信頼関係のある健康診断会社や派遣会社があると、1回のドタキャンくらいならアッサリ許して貰えるようになってきます。実は私もドタキャンあります。泊まりがけで遊びに行っていて、台風で帰れなくなっちゃったんです(←サイテー) 。正直に言うしかなかったので、謝り倒しましたが、今でも同じ健康診断会社から指名がきて、一時帰国するたびにそちらでバイトしています。

      逆に、信頼関係が構築できていないうちのドタキャンは、やはり仕事もらえなくなることに繋がります。

      ヨシさんの場合は、今の生活になって1年半くらいなので、ちょっとタイミング悪かったかなとは思います。が、もし、まだ減ったとはいえ、仕事がもらえているのなら、前のように仕事貰えるようになる可能性は非常に高いです。ただ、しつこいようですが、完全に元どおり(マイナスからゼロに戻る)になるまでは1年くらいかかると思ってください、頻度よりも時間です。たくさん仕事を入れてドタキャンが一番まずいパターンで、週に1回くらいしか仕事をしなくとも、それを1年間続けると、「ドタキャンしない」人として上書きされます。

      もし、全く仕事をもらえていない状態でしたら、信頼を回復する機会が得られにくいので、それならそれで何か仕事をした方がいいですよね。けれども、「急募案件」なら仕事が貰える可能性は高いので、しばらくはそちらで探してもよいでしょう。この時、あまりにも「安い」案件は受けないようにしましょう。単価が安すぎるせいで人が集まらず、急募案件になっている案件を近年、多くみかけるようになりました。ヨシさんが「仕事はないよりあった方がいい」と考えて、安い「急募案件」を受注してしまうと、「安い仕事で、翌日の案件でも受けてくれる人」扱いになってしまいます。

      それから、持病があり、ドタキャンの可能性を抱えている方は、本当はフリーランスよりは、何か組織に属していた方が生きやすいかもしれないなぁと感じています。自由に旅行に行くことができにくくなるかもしれませんが、健康診断機関等に「木曜日だけは行く(定期非常勤)」などの働き方ができないかどうか、検討してみてください。例えば、給料は安いですが、医師会の健康診断センターや献血センターなどは、かなりの確率で人手不足です。医師会の健康診断センターは個人的にはおすすめで(繰り返しますが給料安いけど)、センター長がマトモな人なら、乳がん検診や胸部レントゲン読影、心電図判定等の研修費も出してもらえることがあります。読影や心電図の判定をメインにできるようになると、急な体調不良でのドタキャンでも被害を最低限に抑えることができます。また、そもそも組織に属すと、組織が代わりを捻出してくれる(ことが多い)ので、体調不良でもドタキャンにならず、ただの病欠になります。

      >>また他の派遣会社に登録しても情報共有などしてブロックされてしまうものなのでしょうか?
      情報共有は、派遣会社同士ではなくて、健診会社同士でやってるんじゃないかな。派遣会社の中のことはよくわからないのですが、健康診断会社は、かなりシビアに派遣会社と、その会社が派遣してくる医師を評価しています(健診会社の中の人に何人か知り合いがいます)。

  • こんにちは。とあるマイナー科の医局員です。医局の雰囲気は悪くなく、帰宅時間もあまり遅くはありません。ただ、親と同業になるためだけに医者になったのでモチベーションが正直高くなく、今後進む道を悩んでいます。
    専門医は取得済で、あと数年で教授が変わりますのでそこがターニングポイントと思います。その後はクリニックなり人間ドックなど負担の大きくないところを探そうと思っていますがここの記事も参考にさせていただきます。他にも共感させられることの多い記事でしたのでまた読みに来ます。

    • tm20さま

      コメントありがとうございます、嬉しいです。

      専門医取得済みで教授が変わるタイミング! 転職を考えるのなら最高の条件ですね。
      とはいえ、親御さんと同業になるためだけに医師になったとしても、きちんとやって来られたからこそ専門医取得なさったのでしょうし、医局の雰囲気は悪くない=tm20さんだからうまくやれてるのかもしれません。もしかしたら、自分で思っているより今のお仕事が好きなのかもしれませんよ?

      ところで、私が今、大学(カリヨンという楽器を習うために入学試験受けて9月から大学生です。レッスンは4月から始まっています)で、師匠として仰いでいる方は、もともとカナダで家庭医をされていた先生なんです。先生も家庭医は決して嫌だった訳ではないし、どちらかといえば好きな仕事だったそうなのですが、よりやりたいことが出てきて音楽家になってしまったそうです(カリヨン自体は十代の頃からなさっていたそうですが)。私も産業医はむしろ天職だと思っていたのですが、それやめて隠居して大学生になっちゃいましたし。

      で、こんな状態なので、お前が言うな状態ですが…、
      tm20さん、もしかしたら、今のお仕事のこと、クリニックや人間ドックよりは好きな可能性も高いです。クリニックも人間ドックもやればきっと楽しいと思いますし、生活の糧としてもなかなか良い思いますが、他にどうしてもしたいことがあるとかそういうのでなければ、もしかしたら、今のお仕事も悪くないのかもしれません。そこのところも確認しつつ、一度しかない人生を楽しんでくださいね。

      • 返信ありがとうございます。現在は確かに仕事はあまり負担ではありません。以前別の病院勤務の時は人数が少なく、大変だったことがあったので、今よりむしろ異動した時が心配ではあります。まだ未婚ですが多趣味のため時間に比較的ゆとりのある勤務をしたいですね。それを含め多種多様な勤務形態がこの世界にはあるので医師の資格を取得できたのは良かったと思います

        • tm20さま
          モチベーションそれほどないのに多趣味のまま専門医取れたのでしたら、このまま多趣味のまま、そこそこハイパーな病院でもイケちゃう気がしますけどねw
          ともあれ、今の所、医師免許はお守りとしては悪くないアイテムなので、医師免許に縛られるよりは、医師免許活用するのがいいと思います❤️

  • 3年目ペーペーのマイナー外科医です。医局やめたくてここにたどり着きました。
    夢を持って入局したものの、システムの悪さに絶望。億劫な朝を迎えて雑用の日々です。帰る時間はそこまで遅くないし人も悪くはないですけど給料も安いし、もう大学病院には関わりたくないので転科しちゃおうかとます。

    同年代の色んな人に相談したら、意外と理解者が多いです。合わないものは合わないし仕方ないと。

    ブログに書いてあるようにまず準備して挑みます。

    • mk22さま
      コメントありがとうございます。
      良い医局は実存するし、どんなな医局にも必ず尊敬できる先生はいらっしゃるんですけどね。
      そういう医局や先生に出会うことを期待しつつ、準備だけはしておくといいかなぁと思います。

      ご武運を!

  • 医師やめてペットシッター
    好きな動物関係の仕事に。
    人の死をみないといけない仕事は恐ろしい毎日で
    ついに燃え尽き症候群で心が壊れました。
    この苦しみを開業医の父親と専業主婦の母親についに理解してもらえず苦しみましたが、今はワンコに癒されています。

    • しおさま

      コメントありがとうございます。
      好きな仕事が見つかってよかったです。

      真摯に患者さんと向き合っていたからこその燃え尽きではあるけど、向き合えるということは医師として望ましい特性の1つだから、お父様やお母様に理解してもらうのは時間がかかるかもしれませんね。

      自分の人生は自分のもの。ワンコとの素敵な時間を過ごしてくださいね。

  • 初めまして。
    元小児科医です。今は米国で経理の仕事をして5年になります。普通のオフィスワークです。
    日本にいる家族が病気になり帰国を考えていてなんとなく検索していたら、記事に当たりました。
    私も同じように思います。
    結局医者を辞めても、なんとかなるし、自動車免許と医師免許があって良かったです。
    ステキな記事だなって思いました。ありがとう。

    • Meleさま

      コメントありがとうございます。嬉しいです。

      医者やめて11年目に入りました。

      >>結局医者を辞めても、なんとかなる
      それでも、
      >>自動車免許と医師免許があって良かった

      ここはブレないです。

      ご帰国の可能性があるとのこと、心中お察しします。
      色々なことが、まるっといい塩梅におさまりますように。

  • こんにちは、現在医学部4年生です。21才の若造です。よろしくお願いします。

    ブログの内容、すごく共感します。思っていることを代弁していただけて、本当の本当にすっきりします笑

    今の日本人の働き方に私もすごく疑問を持っています。忙しい忙しい、大変だ、辛いと言っている人が私の周りの学部生にもたくさんいます。が、それ、そんなに重要なの?とか、忙しい忙しいと言っている割に、改善しようとしてないよね?とか、自分で仕事を増やしていたりということが多いように思います。
    楽しんでいきようとするとなぜか叩かれます。苦しんで生きるのが、美徳みたいに考えているのでしょうか?
    本当に息が詰まりますね。そういうのは自己完結して、こちらに押し付けないでいただきたいものです。

    自分がやりたいと思ったことをやらないから、人を叩きたくなるんだとおもいます。パワハラをする人もそういう心理を持っている側面があると思います。

    まだ、4年生なので、医局とかよく分からないですが、そういうのからは距離を置きたいです。(ただでさえ、医者って束縛が強い職なのにこれ以上縛られるのはごめん)

    とりあえず医師免許はとります。でも、医者という職に呑まれるのだけはごめんで、今のうちに医師以外のスキルを身に付けておこうと思っています。プログラミングとか。

    • なすびさん

      コメントありがとうございます。嬉しいです。

      医師という仕事は、量さえ適切なら面白いし、一度やってみるのは悪くないと思います。私はカリヨン奏者になるんで、医業に戻ることはないと思いますが、私の明るい老後のためには、なすびさん世代の人には、ほどほどに医者やってもらわないと困りますしw

      それに、バリバリ医師やってる人の中にも良い人はたくさんいますので、出会わないのも勿体無いかなと。

      そういうわけで、おっしゃる通り、医師免許は持っておいて損はないし、邪魔にもならないので、是非とってくださいね。
      そして、おっしゃる通り、医師以外でも食べていけるものを1つ持っておくのは、すごく良い考えだと思います。

      医師以外でも食べていけるものを一つもっておくと
      ①理不尽なこという医局に運悪く入っちゃっても、医者やめても食べていけるから、言うこときかなくても平気
      ②言うことこときかなくても平気なので、逆に、待遇面などの交渉がしやすいし、交渉が決裂すれば気楽に(本当は気楽でもないけど)辞められる
      ③金銭面でストレスを感じなくなる
      ④自ずとお金のリテラシーが上がるので(私は低めだけど)、給与所得は900万円くらいにして、他は副業で稼ぐ方がコスパいいことが分かり、無駄に当直バイトしないですむ
      ⑤仕事はできるが性格が極悪な上司など、嫌いな人と距離を起きやすいので、人間関係のストレスが激減する
      などなど、「嫌なこと」が減ります。

      つまり、医師免許以外で稼げるということは、ストレスレベルを下げられるってことなんです。

      プログラミングは、今から10年くらいは絶対に使える技術だと思うので、是非!

      ただ、これ、若い人ほど優秀なので(すでに10歳の娘のやってることに追いつけません)、今のうちに身につけて逃げ切ってください。ある程度まできたら、もう一つ何かと組み合わせるといいんだろうけど、そのもう一つは私にもわかりません。何かを習得するのに遅すぎるってことはないですが、若いうちは学習能力にレバレッジがかかるんで、何か学ぶのが超お得です。

      • Castellaさん、返信ありがとうございます。

        今、自分のメッセージを見返してみて、すごく負のオーラ全開でした笑 すみません。

        確かに人の役に立つってことは大切だと思います。そういう方々がいるおかげで、今の医療は成り立っているんですよね。

        私も、自分なりに貢献したいという思いもあります。が、他者が大切であるように、また自分自身も等しく大切であるというのが私の持論です。

        “自分のやれる範囲で、人に手をさしのべる”というのが周りの人と自分を大切に出来る最良の選択なのではないかと考えています。

        そういう視点から見て、Castellaさんの生き方はとても素晴らしいなと思います。(上から目線ですみません…)

        自分も他者も大切にして生きるには、現在のしがらみの多い社会では、何を捨てて、何を取るか、がとても大切になると思うので、見極めていきたいなと思っているところです。

        そうですよね。ばりばり医者やっている方の中にもいい人はたくさんいますよね。。医師の仕事は面白いとも聞きますし、食わず嫌いはもったいないので、何とかやっていこうと思います。

        プログラミング、娘さんもやっているんですか!最近は、子どもを塾とかピアノとかではなく、プログラミング教室に通わせる人もいるみたいですね。
        頑張って逃げ切ります笑

        ブログの記事、筋の通った考察で、がちで面白いです。 ご自身を女王様と形容するところもすごく面白いなと思いました笑

        • なすびさん

          負のオーラ出てました? 私、鈍感力半端ないから大丈夫ですw 
          英語もリスニング苦手なんですが、日本語でもあんまり人の話聞いてないしw(書いてあることは読むけど、都合のいい解釈しかしてない)

          >>私も、自分なりに貢献したいという思いもあります。が、他者が大切であるように、また自分自身も等しく大切であるというのが私の持論です。

          これ
          これ!
          これ!!

          素敵です!!!
          個人的には、もちょっと自分寄りに私利私欲を追求してもいいとは思うけどねw

  • 昨年11月の記事でコメントさせて頂いた者です。カステラ先生の記事は行間から人間味が溢れていて、楽しく拝見すると共に勇気をもらってます。
    経験者としては、医局を辞めるに当たってとてもタメになる記事だと思いました。今後も楽しみにしてます。

    • あら〜、嬉しいコメントありがとうございます。

      私も医局辞めた経験者ではあるのですが、なんせ、年寄りなんで、最近の事情とは違うかもしれないな〜、でも、(元)医者の立場でこういうこと書ける人は少ないだろうから、誰かの役に立つといいな〜と思いつつ書きました。

      お若い(よね?)99929さんが、経験者目線からも役に立つっておっしゃってくれて、嬉しいです。

      私の年代、今からが「なる人は教授になる」ラッシュ。しがらみのない立場から、書きたい放題書きましたが、意外とマトモな教授も都市伝説ではなく実在します。半分くらいは、逆方向に都市伝説じゃなく実在しますけどね。

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